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音系戯言

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Cadillac Records / Music From The Motion Picture * 2008 Sony

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 ドリームガールズに続いてビヨンセが主演を務める映画「キャディラック・レコーズ」のサントラ。注目のビヨ嬢が演じるのはなんとエタ・ジェイムス。前作のモータウンの栄枯盛衰を描いた中でのダイアナ・ロス的役柄も好演でしたが、今度はシカゴの名門チェスをモデルにした映画です。日本では未公開ながら、是非公開していただきたい興味深い作品です。チェスといえばチャック・ベリーやらボ・ディドリー、マディ・ウォーターズ、エタ・ジェイムスなどを輩出した50~60年代黒人音楽の名門レーベル。背景まではよく知りませんがユダヤ系移民ということで迫害もあったレナード・チェスがアメリカで一旗あげたろっと起こし有色人種の芸人中心に売り込み成功した伝説のレーベルで、私も前にその音に惚れこみP-Vineを通して聴き漁った大好物の音源がワンサカです。なんせローラ・リー伝説の名録音もチェスです。そんな名門をモデルにした映画に、飛ぶ鳥を落とす勢いのビヨ嬢が取り組むとは驚きでしたが、チェスも再評価され注目を浴びると思うと何とも嬉しい映画化です。そんな事で映画は未見ですが、サントラだけは到着。俄然、映画への期待も高まります。
 さて音源ですが、やみに注目なのが音楽指揮を務めるのがスティーブ・ジョーダンってとこ。チェスの大スター、チャック・ベリーの「ヘイル・ヘイル・ロックンロール」の時もキース・リチャーズと共に大活躍してたアノ人です。もちろん最高のドラムもここで聴けるっちゅうのがたまりません。その中で一番の売り物Beyonceが歌うのは勿論エタ・ジェイムスのヒット曲「At Last」に「I'd Rather Go Blind」!後者はソウル期の至宝の名曲として余りにも有名。御大エタも喜んだに違いない気合の入った名唱が聴けます。新曲「Once In A Lifetime」も収録。チャック・ベリー役は何とラッパーMos Defで「No Particular Place To Go」に「Nadine」をオリジナルに忠実に再現。そしてマディ・ウォーターズ役は、マイケル・マンの「アリ」やシャフトで活躍した名優Jeffrey Wrightで「I'm A Man」、「I'm Your Hoochie Coochie Man」を堂々披露。Little Walter役のColumbus Shortは「My Babe」を演ってますが、本人による「Last Night」も収録。他にもゴスペル姉妹Mary Mary「The Sound」や、ビヨ妹Solange嬢のレトロな「6 O'Clock Blues」、Raphael Saadiqなどの既発曲も収録で、中でもNasが激渋の実父Olu Daraと共演を果たした衝撃曲「Bridging The Gap」はこの中でも光ります。元々ラップみたいなマディのマニッシュ・ボーイをサンプリングしたHip Hopで、何度聴いてもカッコええです。
「いつもイケイケのビヨ嬢ですが、温故知新のタイムレスな音楽にも敬意を払った名演。惚れ直しですわ」

Beyonce as Etta James in Cadillac Records - I'd Rather Go Blind


NaS and Olu Dara - Bridging The Gap


Beyonce At Last - Etta James Fashion Rocks 2008 LIVE


Comments 2

リュウ

これは・・・・・知らなかった(汗)
良いもの紹介していただきました♪

チェスと聞いて我慢できるほど人間出来てません(笑)

業界の思う壺です(爆)

しかしBeyonceは良いですね~。

ますますルーツ音楽が上手くなっている気がするのは気のせいでしょうか!

サントラ&映画、間違いなくハマるでしょう、自分

2009-01-17 (Sat) 07:40 | EDIT | REPLY |   

ezee

★リュウさん
 ビヨンセはやっぱエエ女です。
At Last(上記映像)をライブ披露した時、会場にいた年老いたエタ・ジェイムスを紹介しスタンディング・オヴェイションを受ける光景は涙無しには見れません。
しかし、こういった形で過去の名品が紹介されるってのは良いもんですな!

2009-01-17 (Sat) 21:07 | EDIT | REPLY |   

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