Motown / Michael Mcdonald * 2003 Motown

数あるモータウンのカバーアルバムがありますが、正直がっかりするものが多いのが実情。愛情とかはスゴク分かるんですが、あまりにFunk Brothersの演奏やオリジナルの空気感が圧倒的に秀逸なのでとても太刀打ちできないってのがあると思います。ですが、このアルバムはちょっと例外的に甘い目で・・何といってもブルーアイドソウルの大御所っていうか黒人の偉人達と同列で語っても良いマイケル・マクドナルド大先生ですから! 単なる模倣に終わらないオリジナル感溢れるソウルフルな歌声と、超メジャー級の名曲群を先人へのリスペクトを失う事の無い手堅い演奏・アレンジで21世紀に伝承してくれます。
スティーヴィー・ワンダーの「All In Love Is Fair」やマーヴィン・ゲイ「I Want You」、「Distant Lover」、「You Are Everything」なんか原曲とは違う次元で感動させてくれます。スティーヴィーに関しては「Signed, Sealed, Delivered I'm Yours」も躍動感満載で演ってくれてます。スプリームス&テンプスがヒットさせた「I'm Gonna Make You Love Me」や、スプリームス「Reflections」あたりは、しっとり気味に仕上げてます。「Since I Lost My Baby」も完全バラード仕様です。デュエットではありませんが「Ain't Nothing Like The Real Thing」、「Ain't No Mountain High Enough」に至っては原曲自体が激名曲ですので心配しましたが、あのハスキーヴォイスでねじ伏せられたらもう降参です。
「この人の企画盤なら許せます。何せ発信元もMotownですから!」
(。・ω・)ノ゙