MISS-A-MIXTURE / 阿川泰子 * 2008 Victor

クリスマス・ディナー・ショー絡みのジュエリー・イベントで憧れであった麗しの美女、阿川泰子様とお仕事!不況の最中で自分がプロデュースする企画は厳しい戦績の連続ですが、昨日は仕事そっちのけでショーのゲストである阿川さんの美貌と美しいウィスパーヴォイスに聴き惚れました。ジャズ・ヴォーカルではエラ・フィッツジェラルドやらダイナ・ワシントンなんかの女性Voが好みですが、ライトタッチな阿川さんのスムース・ヴォイスも断然好み。AORやポップス、ラテンのフレイヴァも取り込んで子供からオッサンまで人気なのも納得です。現在も円熟味を増して活躍中で、最近も“Sungrow”で組んだ松岡直也氏とボサノヴァ・アルバムをリリースと嬉しい限りです。オシャレ30:30でのトークや司会も素晴らしかったですが、毎回歌われるスタンダード・ナンバーは密かな楽しみでもありました。本当に色んな曲を、愛らしいスムース・ヴォイスで毎週聴かせてくれてました。
そんな事で阿川さん初生体験を記念して1枚紹介です。本作は麗しのスムース・ヴォイスが激クールなサウンドど共に満喫できる名曲選。数ある曲の中でもグルーヴィな曲の選りすぐりで、過去の素材を用いて現在のサウンドで活性化させた理想的なリミックス集です。ド頭から興奮の大傑作「Skindo-Le-Le」が登場で、オリジナルの松岡直也氏の絶妙ラテン・フレイヴァを生かしつつ京都が誇るモンド・グロッソが最高のRemixでアップデイト。なお後半にもGRP Remixが収録です。そしてまったりしたダブ風の「Camaleo」も面白いですが、強烈なのはジョー・サンプルの「When The World Turns Blue」でウッド・ベースがビシッと効いたRemixで豪快にスウィングした気持ち良さ満開テイク。スティーヴィーをJazzyにキメた「Send One Your Love」も同様で、阿川さんの美声も真骨頂発揮です。Kyoto Jazz Massiveが手掛けた「More And More」も気持ち良いツボ押さえまくりの秀逸トラックです。R&B色濃いところでは「Lowdown」なんかもありますが、やはりロンドン・ダンス・チャートにもランクインしたMiki Howard作の「L.A. Night」、ヤン富田氏が手掛けたスモーキー・ロビンソンの名作スロウ「Ooo Baby Baby」あたりは文句無しの最高。クラブ・シーンを意識しMiss A名義で阿川さんが発表した激クール・トラックです。ただハウスに仕上げた「Stop In The Name Of Love」や、阿川さんの声も素材的にしか使われてない先鋭的ミックス「Duke's Place」Electric Bop Mixなどは少々残念な出来。
「クラブ・シーンでもディナー・ショーでもモテモテの阿川さん。美しい歌声、ありがとうございました!」
skindo le le
samyu