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音系戯言

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パーフェクトワールド / すろーらいだーず * 2008 3d system

すろー



 以前、休日のヒマでどうしょーもない時に何気に見たNHKのおやじバンドバトルの再放送。自分の同年代からシルバー世代まで楽しそうに演奏していて微笑ましい番組でしたが、ボケーっと観てると、途中で体に稲妻が走る瞬間が突然やってきました。それは中畑昌也氏が歌う「すろーらいだーず」の登場です。その演奏された曲は「だからBaby」。中畑氏渾身のVoが心に訴える感動の大傑作で、「こんな素人のバンドがあんにゃ」と驚愕でした。その曲はVoの中畑氏が長年弟子として故河島英五氏に師事しながら、なかなか芽が出ないことに焦りを感じクサって志し半ばにミュージシャンの道をあきらめ整体師として再出発した自身の人生を重ねた思いを込めた曲。「困難な壁にぶち当たっても、君のことを思うだけで勇気を取り戻せる。だから僕は大丈夫、無敵になる。」と人生の応援歌とも、天国の英五さんに捧げたともとれる詞に、魂を振り絞った中畑氏の絶唱はしばらく涙が止まらない感動的なものでした。正直、単純なコード進行の曲ですが「演る人の魂」が注入されるだけでココまで名曲になるっていう手本みたいな曲です。晩年、病床の英五氏の手紙で、中畑氏が20年間目指したミュージシャンの道をあきらめた時の無念さを綴る文を、死後に中畑氏が読み涙して天国の英五さんに再起を誓うという話も泣けました。そしてそれは審査委員をしていた近田春夫氏をして「普段、この手の音楽で感動することはないが、本当にいいバンドだと思った」、もんたよしのり氏は一発で会場を感動の嵐となったことをを察知し「なんかわからんけど、皆巻き込んだで。素晴らしい」と大絶賛となります。それから余程反響を呼んだのでしょう。しばらくしてインディーズから見事発表された記念すべき1stミニ・アルバムが本作です。
 日本のインディーズ盤を買うなど滅多とないですが、アマゾンでもサクッと入手できました。中身はブルース・スプリングスティーンやジョン・メレンキャンプなんかにも通じるストレートで泥臭いサウンド中心。中畑さんの歌はビンビン心に染みます。切ないアコースティック・スロウ「By By Woman」、元気をくれる「明日こそ花を」、美しいバラード「本当のことをいいたくて」など人間の温もりを感じる秀作が他にもビシッと収録。そして最後は「だからBaby」。黙って聴くしかない、名曲中の名曲がここにあります。ドラムの斎藤さんをはじめとする演奏も安定感抜群で中畑さんの歌をしっかり引き立てていて好感度大です。
「常はサウンド志向の私ですが、久々に“歌力”をビシビシ感じた秀作。がんばれ!中畑さん!」

だからBaby 


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