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音系戯言

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Free Soul Mind / Various Artists * 1996 MCA

freesoul mind
 
 日帰りでの信州出張。正直、疲れますが道中、山あいの景色を眺めながらうたた寝でのグルーヴィーな音楽は中々オツなもんでした。i-podで鳴らしてたのは、フリー・ソウル・シリーズ初期にコンパイルされたMCA音源の“知られざる名曲集”。ド真ん中ソウルではなく、ソウルっぽいジャズ・アーティストやポップス畑も含めてグルーヴィーで気持ち良かったら何でもアリの心憎い“フリー・ソウル”のポリシーは多くの支持を集め、楽しさ満開。あまりに幅広いところからの選曲でシリーズ最初の頃は目から鱗落ちまくりで拾うのに大変なくらいでしたが、監修を続けている橋本徹氏の絶妙の編集には今も感心しきりです。どのシリーズにも聴きどころ満載でアレもコレもと本シリーズはたくさん聴きましたが、どれをチョイスしてもハズレが少なく心地良く流せます。
 さて本作の中身もややマニアックながら軽快にテンポよく聴かせます。数多のカヴァーが存在し古典といえる「What's Going On」のEl Chicanoによるオルガン主役のインスト版で幕開け。動きまくるベースと心地良く跳ねるスネアが実に爽快。続くジャジーにハスキー・ヴォイスを操るElaine Delmarによるギルバート・オサリヴァンのカヴァー「Alone Again」もナイスなレディ・ソウルに仕上がり。そして本盤の主役とも言えるニューソウル時代の黒人シンガーソングライターTerry Callierが登場。名曲中の名曲「Ordinary Joe」の他、ポップにグルーヴする「Gotta Get Closer To You」、フォーキーな「You Goin' Miss Your Candyman」と3曲も収録。やはりこのオッサン、只者ではありません。またMCAで活躍した大御所The Pointer Sistersも2曲収録で名作“Having A Party”から、気分高揚のダンス・ナンバー「Waiting On You」、ブラジリアン・テイストで迫る「Bring Your Sweet Stuff Home To Me」が選出。コーラス・ワークも絶妙で単体でも必須。他にもオモシロ曲いっぱいで、皆に愛されたシカゴのシャイ・ライツのヒット曲「Stoned Out Of My Mind」はオルガニストReuben Wilsonのグルーヴィーなカヴァーで収録。全く無視してたBo Diddleyの70年代作品でファンキーな佳作「Hit Or Miss」、ダークな感じで迫るMarlena Shawのニューソウル的な「Woman Of The Ghetto」、オリジナル・ラブのThe Roverのベース・ラインがインスパイアされたと思われる爆裂ジャズ・ファンクArchie Shepp 「Attica Blues」は終始イケイケ。また終盤の流れが秀逸で、AORな作品で有名なRupert Holmesはアーバン・グルーヴィな「So Beautiful It Hurts」、演奏は洗練されつつも歌は激ソウルなのが嬉しいJeffreeの傑作 「One Last Chance」、最後を飾るジャズ・ドラマーGrady Tateの優しい歌声が光る「A Song Of Life」と“もう、終わりかいっ”とツッコミたくなります。
「ふ~んって感じで聴いてたら知らんまにハマるフリー・ソウル・シリーズ。流石の編集です!」

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