80年突如としてブラウン管に登場しインパクト抜群だったドゥーワップ・グループ、シャネルズ(後にラッツ&スター)。パイオニア・ラジカセのCMで流れたデビュー曲「
ランナウェイ」での曲の良さも手伝って、たちまちベストテンの常連にもなりしょっちゅうTVで見てました。やはり日本人でありながらフロント4人のヴォーカルがタイトなスーツを着て振り付けをして黒人さながらに黒塗りをして歌うってスタイルはリバイバル的な音楽でありながら斬新そのものでした。ガキであった私からすれば非常に新鮮でキャッチーな曲調もあってすぐにお気に入りとなりました。そんなシャネルズのデビュー作。昔、友達にダビングしてもらった懐かしい本作を図書館で発見。大瀧詠一氏も惚れこんだ和製ドゥーワップはやっぱ楽しさ満開です。
中身はA面がオリジナル、B面がドゥーワップ名作のカヴァーって構成です。1発目の実生活を楽しくアップテンポに乗せた「
ダウンタウン・ボーイ」から、出世作である大ヒット作「
ランナウェイ」の流れは今聴いてもグッときます。鈴木雅之のソウルフルなVoも素晴らしいですが、バスの佐藤、テナーの久保木、バリトンの田代との織りなすハーモニーも実に秀逸です。ムーングロウズのフレーズも盛り込んだスロウ「
月の渚」、シャネルズの特徴でもあったトランペット担当の桑野信義が楽しくフレーズを決めるコースターズ調の「
夢見るスウィート・ホーム」、途中に入るドゥーワップ・アカペラがシビれる「
陽気なTUSAN」など日本語曲も実にクオリティ高し。後半はガール・グループThe Shirellesがやってた「
Everybodys Loves A Lover」をアップ・テンポにキメた後は、代表作ともなったライブでも定番の映画アニマルハウス挿入歌名カヴァー「
Shama Lama Ding-Dong」。この曲は個人的にも思い入れも深い曲で、各々がバラエティとかでも活躍中でほぼ解散状態だった89年の裕也さんのニューイヤーロックフェスで集結してカッコよくこの曲を演奏してる面々を間近で見て、あまりのカッコ良さに衝撃を受けました。「やっぱ、このメンツが揃うとカッコええわい」と実感できた名曲です。この後もお得意のThe Coasters「
Bad Blood」、The Raysをセクシーに田代が歌った「
Silhouettes」、アカペラが渋いThe Chordsの「
Sh-Boom」、The CadillacsのR&Rグレイツ「
Zoom」とバシバシに決め、最後はThe Dubsの名作バラッド「
Chapel Of Dreams」をマーチンが素晴らしい歌唱で締めるって憎い構成。ほんまカッコだけやなく本格的な作りはグレイトで、子供にまでドゥーワップを浸透させた功績は偉大でした。
「この面々がもう見られんと思うとあまりに残念。輝いてた黒塗りの4人をまた見たいもんですわ」