Andree Marlrau Live / 萩原健一 with Andree Marlrau Band * 1985 bourbon

神がかり的なカリスマ性を持った人ってどれだけいるんでしょう?少なくともショーケンはステージの上で真のカリスマです。意味不明の動きや虹色ヴォイス(当時は出ていた!)、大関のCM・・全てがカッコよかった。パフォーマーとしての目つき・歌声は自信に満ち溢れ、トンガリすぎて他の追随を許さずフォロワーも生み出せない孤高の人でした。そして、その頂点にあったのがこのライブ盤です。柳ジョージ&レイニーウッドと組んだ名作「熱狂雷舞」を皮切りに次々に秀作ライブ録音を残してくれましたが、ここではショーケンが理想としていた域まで達したパフォーマンスが堪能できます。彼の表現方法を完璧に理解したバック陣とガップリ四つに組んだ奇跡の記録といえます。速水清司&井上孝之のツボを押えたギター、鈴木明生のソウルフルなサックス、ミッキー吉野のファンキーなオルガン&ピアノ、激シブ打楽器陣の樋口昌之&菅原裕樹、屋台骨を支えるベース渡辺健・・上手いです。
収録曲は大袈裟でもなんでもなく全曲必聴と言い切ります。「He Is Comming」、「Ah! Ha!」、「ハロー・マイ・ジェラシー」、「Thank you My Dear Friends」等、枚挙に暇がないほど鳥肌の瞬間が待ち受けています。ただ映像版で収録された「シャララ」が未収録となったのは唯一残念のところ。これはDVDで補完してください。そんなことで全編見渡しても、過去の名曲も最高の形で演奏されていてショーケンもいつも以上にブチ切れてます。このメンツで2枚のスタジオ盤制作後に歌手としては沈黙。そして今、またトラブルメーカーに・・でも「この瞬間」は決して色褪せません。まだまだイケルで!ショーケン!
「壊れそうな物ほど美しい」ってのはコノ事。
Thank you My Dear Friends
HAGIWARA KENICHI/SHA-LA-LA
HAGIWARA KENICHI/SHA-LA-LA
大介(東京都)
TBありがとうございます