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音系戯言

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Confessing / Various Artists * 2005 Grapevine

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 カーニバルのような陽気なガンボ・ミュージックを連想するニューオーリンズ・ミュージックですが、バリバリのディープなソウルもぎょうさん輩出してるのがこの土地の奥深きところ。タイトルの副題にもある「Deep Soul From New Orleans」とあるようにニューオーリンズ産の泥臭きスロウを並べた濃いコンピです。メジャーな人からシングル残しただけで終わったような人等までチョイスで、どっぷりとディープな世界に浸れる仕組みになってます。60年代後半から70年代の一番ええ匂いのするソウル時代の曲で集積されていて、入魂コンピ連発のGrapevineがさすがの仕事ぶりで聴かせてくれます。
 トップを飾るのはニューオーリンズの女性シンガーでも代表格のBetty Harrisが登場。重鎮アラン・トゥーサンの67年作「I Can't Last Much Longer」で実に渋い幕開け。続くのはオーティスの“Chained and Bound”のホーン・アレンジそのままのJoe Haywood 「Say You Will」で、これも丁寧に歌われていてなかなか。そして素晴らしいのがマエストロの異名を持つウォーデル・ケザーグが手掛けたLittle Johnny Williams 「A House Ain't A Home」で優雅なアレンジにだみ声が響き渡る絶妙の逸品。迫力満点なのはゴスペルチックな感情表現が胸を打つ女性シンガーZilla Mayes 「I Love You Still」で豊かすぎる声量で圧倒されます。雄大な歌声が魅力のC.P. Love 「You Call The Shots」、実にディープな声の持ち主Calvin Lee 「Love Is Like Fire」、エディ・ボーが関わったレディ・ソウルMarilyn Barbarin 「Believe Me」、感情の赴くまままスクリーミングするのがグッとくるDavid Robinson 「I Care For You」の中盤4連発なんかはまさに圧巻。ブルース・マンEarl Kingの73年の味わい深いスロウ「A Part Of Me」の後は、アトランティック傘下コティリオンから全国ヒットとなったTony Owens 「Confessin' A Feeling」が収録ですが、この曲が都会的に聞こえるほど文句無しの泥臭いスロウがひしめき合う構成はほんとシビれます。またマザー・イン・ロウで有名なErnie K-Doeが歌う78年のややモダンな「You Got To Love Me」は想定外のハードな歌い込みでこれは嬉しい誤算。サム&デイヴには敵わないもののイナタい味わいもなかなかのThe Herculoids「When Something Is Wrong With My Baby」も田舎臭さがたまりません。ラストはGod's Gift To Womanという素晴らしいネーミングのアーティストが贈るモダンなテイストも加わった78年の激名スロウ「Stop To Think It Over」で締め。マイルドなコーラス、エモーショナルな歌い込み&語りと文句無しです。
「さすが音楽の聖地ニューオーリンズ。ディープ・ソウルの奥深さを痛感させられる名曲集」

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