By All Means / By All Means * 1988 Island

Black Contemporaries (80's)
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 今の歌ものブラック・ミュージックが再びR&Bって呼称となるチョイ前に、ソウル復権を唱えた渋いグループ “バイ・オール・ミーンズ”。正直、画一的な感じが「しょーもない」と感じていたブラック・コンテンポラリーなるアーバン的な装いのブラック・ミュージックが席巻してた80年代半ばでしたが、現行ロックさえもしょーもなく感じ始めてた80年代後半になって勃発し始めたレトロ・ヌーヴォー(←ワインちゃいまっせ)なる興味深いムーヴメント。60~70年代のソウルに見られたオーソドックスな熱き歌心を復興した、温故知新的な新型ソウル・ミュージックの台頭は「ベタなソウル好き」の私にとっても大歓迎でした。勿論、技術革新があった激動の80年代を通過した音ですので、打ち込みサウンドなんかも上手く活用した上でのコンテンポラリーなサウンドに仕上がってるのがミソ。この辺がエエと感じた後には今まで「何とくだらん音楽」と思ってた他のブラコン・サウンドまでもが魅力的に感じ始めるようになり、Hip Hopの隆盛と共に当時の現行ブラック・ミュージックが一気に気になり始めました。
 そんな事で、デビュー作となる本作。昔はレンタル屋の定番でしたが、いつのまにやら廃盤にもなり忘れられた存在に。最近になって見事リマスター仕様での復活は嬉しいニュースでした。肝となるのは、プロデューサーのスタン・シェパードが創り出す都会的で無駄に装飾のないグルーヴィー・サウンドに、全盛時のテディペンを彷彿させるソウルフルなバリトン・ヴォイスで熱唱するジミー・ヴァーナーの歌心。いきなりかますエレガンスなスロウ・ヒット「I Surrender To Your Love」がこのチームの自信の大きさを窺えます。まさに本アルバムを象徴する名曲です。続く「I'm The One Who Loves You」は平凡なアーバン・ダンサーかと思いきやジミーのグレイトな歌唱で逆転勝ちのトラック。ゆったりしたグルーヴで優美にきめる「You Decided To Go」も本作といえるハイライトで、スタイリッシュながらしっかりソウルしてるとこがたまらん名曲。そんな感じで前半3曲で大量リード確保で圧勝のアルバムとなってます。中盤もピーボ・ブライソンがやりそうな美しいスロウ「I Believe In You」、スムース・グルーヴの極み「I Want To Thank You」と佳作が続きますが、最後まで手抜き無しのクオリティの高さで迫ります。ブッといグルーヴながらお洒落な感覚も同居する「Let's Get Started Now」から、クワイエット・ストーム系のとろけるスロウ「Slow Jam (Can I Have This Dance With You)」への流れも秀逸。またアルバム最後を飾る「We're Into This Groove」はファンク・バンド出身のスタン・シェパードの意地を感じるナイスなファンク・ナンバーで華々しく締めます。
「ブラコンなんか“へたれ”の音楽やと思ってた認識を一変させてくれた、濃厚ソウル盤。」

テーマ: おすすめ音楽♪ | ジャンル: 音楽

Hotter Than July / Stevie Wonder * 1980 Motown | Home | Anthology / Cameo * 2002 Mercury

コメント

こんにちは。

こんにちは。
Blogをチェックさせていただきました。
楽しく拝見させていただきました。
僕もヒップホップのBlogをやっていますので、是非チェックしてみてください。
http://blog.goo.ne.jp/danpgr/

2008/10/09 (Thu) 10:20 | Dan #- | URL | 編集

お久しぶりです。
このアルバムは僕も好きです。

2008/10/09 (Thu) 15:40 | samny #- | URL | 編集

★Danさん
 コメントありがとうございます。
幅広く活動されてるんですね~。Ne-yoさんとも交流されてるんですね。凄い!
我が日本にナイスなHip Hopを増殖してください!

2008/10/09 (Thu) 23:20 | ezee #- | URL | 編集

★samnyさん
 ご無沙汰でございます。
アリソン・ウィリアムスの1stと共に、この時代の歌ものでは最高の部類やと思ってます!

2008/10/09 (Thu) 23:25 | ezee #- | URL | 編集

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Mickey Fickey Mix Tourの看板DJ DJ E-Man!! 寸分狂わぬターンテーブルさばきで超満員の会場をゆらしてました! さすがっ!

2008.10.09 (Thu) 10:18 | Hip-Hop Diplomatic

Elle VarnerのSOB’sのライブ映像見てたら最後にJimmy Varner(父)が現れて新曲披露。 両親が作曲家(?)らしいのでググってみたら、そもそも両親が同じグループで歌ってた。 By All Means 1985年にBill Withersのツアーで出会ったJimmy VarnerとMikelyn Roderick(元女優) そ

2012.05.18 (Fri) 10:20 | 「     」ココに題名を入力してください
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