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音系戯言

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Anthology / Cameo * 2002 Mercury

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 ますます厳しい景況悪化となり、どこもかしこもアホほど経費削減です。幸か不幸か予定の出張も中止となり今頃は北海道の空の下やった筈やのに、不参加の予定だった子供の運動会に行けたりしてます。今の情勢では色んな会社が更なる経費削減やリストラを迫られる事が懸念されますが、80年代にも同じようにテクノロジーの進歩もあってバンドにもリストラ旋風が吹き荒れた時期がございました。70年代全盛を誇った大所帯のバンド編成のファンクやオーケストラサウンドも、画期的なサウンドを生み出したシンセサイザーなどに取って代わられツアーにもレコーディングにも金や人手がかかってしゃあない人力サウンドは下火に。代わりに新鮮でもあったデジタル・サウンドは上手く黒人音楽中心に一気に浸透します。そんな中、時代に取り残され消えていった人達もたくさんいたようですが、時代を読んだリストラ奏功で加速度を増して生き残った人もいます。その代表格がラリー・ブラックモン率いるファンク・バンドのキャメオ。初期のアルバムでは10人くらいメンバーがおったのに、80年代中盤の全盛時にはたった3人で株価をしっかりあげてます。「スリムになってもウマイ事やったら業績が上がりまっせ」と今の不況にも参考となるラリー・ブラックモンの処世術は見習うべきものです。
 さて本作はそんなキャメオのマーキュリー時代をまとめた決定版的リマスター・アンソロジー。1枚目は70年代後半中心の大所帯ファンク・バンド時代が収録。最初はP-Funkの模倣的ですが徐々に強烈なオリジナリティを発揮。ファンクでは「Insane」、「Shake Your Pants」、「Keep It Hot」など国宝級名演がズラリ。メロウ&グルーヴィーも秀逸で「We All Know Who We Are」、「Sparkle」、「Feel Me」と何れもクオリティ激高ですので、正直1枚づつ聴くのがオススメです。そして2枚目はリストラ時代突入です。メンバー半減で打ち込みサウンドも目立ちますが、グルーヴはさらに磨きがかかってるのが凄いところ。5人になっての「Just Be Yourself」や「Alligator Woman」、ラップも取り入れた異様なクールさがたまらん「She's Strange」と絶好調です。その後メンバーは4人、3人と最少編成へ移行ですが硬質グルーヴもシビれる「Single Life」、リストラ時代の集大成といえる「Ward Up」、マライアも取り上げた激ナイス・グルーヴ「Candy」とさらに大ヒットが連なります。晩年のマイルスとも接近した時代の秀作「Skin I'm In」や、スクラッチも効果的に加えNew Jackにも色目を使った88年の「I Want It Now」まで時代を読んだ動きで最前線で奮闘した輝かしい軌跡が辿れます。ただスリムになって時代とシンクロしたカッコ良さが増したものの、今になって聴けば人の温もりの良さが消えたのも事実。どっちがええとかはナンセンスですが、ラリー・ブラックモンの経営者的嗅覚の鋭さは特筆モンやということは間違いおまへん。
「激動の時代を生き抜いた珠玉の30曲。“嘆いてるより行動せよ”と音で教授してくれます。」

Candy



Comments 2

hidekichi

人員整理

確かに80's前半にHornsをお払い箱(EW&Fと一緒)にしたあと、最終的に3人で活動してましたね。でもツアーには旧メンバーも参加してたようです。日本に来た時は打ち込みLiveだったようですが、USAでのLiveは生でやってたのでしょう。

私は【Alligator Woman】あたり(生)までが好きですねえ。

80's前後のCameoは最高でした。

2008-10-05 (Sun) 14:46 | EDIT | REPLY |   

ezee

★hidekichiさん
 最初、キャンディとかから入ったキャメオでしたので、大編成ファンクバンドだったと知って驚きました。
後聴きですが「キャメオシス」や「フィール・ミー」なんかブッ飛ぶほどのカッコ良さに降参でした!
こういうサウンドの現在仕様が聴きたいっすね~

2008-10-07 (Tue) 00:30 | EDIT | REPLY |   

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