We Can Make You Dance / Zapp & Roger * 2002 Warner Bros, Rhino

Funk
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 灼熱のファンカーであり最高のエンターテイナーであったロジャー。率いたユニットのザップは、惜しくも亡くなったロジャーの意志を受け継いで活躍中らしいですが、やっぱ80年代に残した珠玉の作品集は全作必聴といっても大袈裟じゃないクオリティの高さです。トーク・ボックスを駆使した独特のファンクネスは実にオリジナリティに溢れたものであって、楽曲の良さ・どす黒さ・絶妙のトレンド感も相まって今も古さを感じさせないもんです。こちらのアンソロジーはロジャーの生涯を簡潔ながら上手いことまとめ上げた2枚組で、メジャー・デビュー前の音源から90年代中盤のH-Townとの興奮の共演までを収録です。
 まず注目なのがZappの前身といえるRoger & The Human Bodyの3曲。1975年の録音で、後のZappほど垢ぬけてませんが既にトークボックスも登場で驚きです。1stで再演した「Freedom」の他、「Truth Be Known」、「Brother Lester」とオハイオ・プレイヤーズ直系の激熱生ファンクが爆裂。泥臭い70年型ファンクに鼻血ブーッです。(←古い) そしてメジャー・デビュー後と続き、研ぎ澄まされたロジャー・ファンクの完成形が登場。そう、出世作「More Bounce To The Ounce」です。ハンドクラップと共に、シャープに切り込むカッティング・ギター、全編暴れまくるトークボックスと9分間があっちゅう間に過ぎる熱きファンクネスが海綿体まで染みわたります。そんな感じでワーナー時代のZapp名義のアルバム、Rogerのソロ作からバランス良くチョイスですが、ズバリ言うと全部入手しても100%損はしませんので全部いっといてください。ファンクでは「So Ruff, So Tuff」、「Do It Roger」、「I Can Make You Dance」など切れ味抜群すぎて感動さえ覚えます。メロウ・グルーヴに震える「Be Alright」や、スロウでの永遠名作「I Want Be Your Man」、ミラクルズの名カヴァー「Ooh Baby Baby」、93年のベストに入ってた「Slow And Easy」まで主要曲の半分くらいは網羅してます。また80年代に関連グループとして活躍したHuman Bodyの実にZapp色濃い軽快作「Cosmic Round Up」なんてのも収録。そして泣けるのは'99年悲劇の死の3年前にヴォーカル・グループH-Townと共演した「A Thin Line Between Love & Hate」の収録。当時、首長竜以上に首を長くして待っていたロジャーの新作でしたが、代わりに届けられたロジャー色濃い同曲タイトルのサントラに収録されたパースエイダーズの傑作カヴァーとなる名トラックです。こちらも惜しくも事故死したDinoの塩辛ヴォーカルにメロウに絡むロジャーのトークボックス、そしてファミリーの歌姫Shirley Murdockまで参戦という失禁モンのスロウでした。
「コレを図書館に置いた京都市は表彰モンです。こんど担当者の肩揉みでもしに行ってきます。」


Zapp & Roger- "So Ruff, So Tuff"

テーマ: 洋楽CDレビュー | ジャンル: 音楽

Discipline / King Crimson * 1981 Warner Bros | Home | The Funky 16 Corners / Various Artists * 2001 Stones Throw

コメント

ロジャーは、80年代の超重要人物でした。
ザップのアルバム共々、リマスターやデラックス・エディションが待たれます。
と言うか、思い切り期待して、早何年…
素晴らしい芸人さん!でした。
しかし、何と言う図書館ですか!
市税の元が取れそう?

2008/09/30 (Tue) 23:49 | starfish #2lCoSlE6 | URL | 編集

★starfishさん
 80'sファンクは、この人かプリンスですな!
Zappのデラックス・エディション・シリーズ・・
出たら全部買ってまいそうです。

2008/10/02 (Thu) 00:43 | ezee #- | URL | 編集

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