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音系戯言

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Warm And Tender Love / Various Artists * 1986 P-VINE

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 オッサン丸出しな話で恐縮ですが、今のようにネットや何やかんやと情報が氾濫し自らで選択できる時代というのは改めて凄いです。90年代頭までは携帯さえ無かったのが今では信じられんです。ほんでまた今ほど自由な銭も情報も無かった学生時代。慎重に慎重を重ねてアルバム購入するわけですが、流行もんやロック系はともかく、黒人音楽系の旧音源は極端に情報が少なく信頼おける友人や店の情報を元に買うワケです。そんな中、ChessやらSpecialityなどの重要音源をアホほど出しまくっていたP-VINEレコードは、当時からハズレの少ない実に信頼のおける会社でした。独自の編集でソウル秀作連発だったP-VINEが、思わず一目惚れしたセンス抜群のジャケでコンパイルしたのが本作。内容はN.Y.のレーベルEnjoy/Furyのボビー・ロビンソンが手がけた60年代のサム・クック・マナーの熱きソウルてんこ盛りってな素晴らしき企画。近年20年ぶりに、大幅曲目増補でのパワーアップしてCDにて復刻され思わず万歳三唱でした。マスター音源が無かったら、原盤起こしででもエエ曲は収録していくって根性は見上げたもんです。
 中身は大したヒット曲もないですがビカビカに輝く珠玉の22曲が連なります。中でも最も知られるのがパーシー・スレッジが歌ってヒットしたタイトル曲「Warm And Tender Love」。そのオリジナルとなるJoe Haywoodは同曲に加え、他に今回は更に4曲収録。「Let's Walk Together」、「When You Look In The Mirror」と味わい深いスロウが楽しめます。LPの時も実に印象的だったHarrison Brothersはサム・クック・マナーの最高ミディアム「Standing On The Corner」他1曲収録。さらにRicky Lewisはモロに本家の名曲「Cupid」をテンポアップしてリズム・ナンバーにして熱唱。コレがまた素晴らしい出来で、スロウの「Somebody's Gonna Want Me」もイナたくも切ないスロウで泣けます。サム・クック直系シンガーでは外すことのできないWillie Hightowerも勿論登場。Fame録音には及ばずも「What Am I Living For」などリズムナンバーで貫録勝ち。またChessでのディープさにぶっ飛んだKip Andersonも登場で「I Will Cry」での魂を振り絞るゴスペル・シャウターぶりも、ノリノリの「I Feel Good」も最高でたまらんです。ブルースの人らしいJohnny Copelandはディープな喉をスロウ「I Can Tell」で惜しみなく披露。後半にもダイナミックな歌唱が心の琴線が触れずにいられないJay Dee Bryant You're Hurting Me」に、Jimmy Armstrong I'm Going To Lock My Heart」と必聴曲の連打は打者一巡で続きます。唯一のグループThe Victonesはスィートなファルセットもええ感じな「Two Sides To Love」、「I Need You So」とチームワーク抜群のコーラスもたまらん出来。ソウルが最良であった時代やと言われたら、「間違いおまへん」と言うしかない絶唱の数々はマジで聴き惚れます。
「なんぼCDで持っててもカッコええジャケのLPは手離せんってやつの典型。中身も最高でっせ」

Harrison Brothers - Standing On The Corner



Comments 2

1-SHOW

よくぞ

よくぞ記事にしてくださいました!

私は、独り酒のお供にしています
気持ちよい曲が多く、ホロ酔いにさせてくれるわけです

2008-09-26 (Fri) 03:31 | EDIT | REPLY |   

ezee

★1-SHOW さん
 あ~いいですね~。呑みながらソウル。
心の底から酔うって感じですかね。
この手のソウルは心臓の細胞の奥の奥まで染み込みます!

2008-09-27 (Sat) 01:26 | EDIT | REPLY |   

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