Ooh La La / Faces * 1973 Warner Bros

Roots Rock
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 20数年前、聴きたくても殆ど廃盤状態だったフェイセズ。店で買えたのはジャケに写る山内テツも妙に嬉しかったベスト「スネイク&ラダーズ」と「ロング・プレイヤー」のみ。後は人からのダビング・テープでした。そのベストで初めて聴いたのが大傑作ソング「Ooh La La」(wood & lane作)です。じんわりくる歌詞にぶっきらぼうながら懸命に歌うロン・ウッド、素朴な演奏にガキながらに涙ポロリでした。そもそもたった2つのコードでの単純な組み立ての曲ながら、何でこんなにも泣ける曲なんやろうといっつも感心してました。だいたい2つだけのコードでこんなに泣かしてくれる人は他には月亭可朝以外知りません。(←コッチは笑い泣き) ほんまにほんまでっせ。しかしたいがい、ええ加減なバンドやったみたいですが、タイトルトラックでもあるこの名作が殆どリード・ヴォーカルを取ってなかったロン・ウッドが歌ってるってのがまた痛快です。普通、なんぼソロが忙しかっても看板ヴォーカルのロッド・スチュワートか、この手のトラッド調がお得意のロニー・レインが歌うってのが定石の筈なのにです。そうして今もロック・イベントなんかでロン・ウッドが出てきては、高い鼻をさらに高くしてゴキゲンさんで自身の代表曲みたいに歌うっていうのがまたイイです。
 さて、さんざん語られてる名アルバムですが実質フェイセズが最後の結束となった完成度の高い本作。「Ooh La La」が最高すぎるとはいえ、他曲も愛着めちゃあります。従来のロッキンなスタイルで飛ばす「Sicone Grown」、ウッディのゼマティスギター・サウンド全開な「Cindy Incidentally」、ロッドとロニー・レインの共作でイナたさがグッと増す「Flags And Banners」とA面だった前半は冒頭3曲が最高の流れ。後半のロニー・レインが主導権を持った4曲は実に感動的。こんなのがあるから嫌いになれんロッドの哀愁溢れる「If I'm On The Late Side」、朴訥としたロニー・レインの味がたまらんコレまたカントリー風傑作「Glad And Solly」、ロニー・レイン曲をロッドが歌う素晴らしさを切に感じる「Just Another Honky」と、この対比はさしづめ日本で言うとキー坊と有山じゅんじのようです。そして不滅の傑作「Ooh La La」です。"I wish that I knew what I know now when I was younger 今になって分かったことをガキの頃に知ってたらなぁ" てな、自分も40才を目前にして身に染みる何ともいえん歌詞。もうこの曲だけで、アルバム5枚分くらいの価値ありです。本作でメンバーはバラバラになりストーンズやらザ・フー、ソロ・シンガーと皆派手な活動となりましたが、難病で治療中だった故ロニー・レインにもロッドやウッディは常に資金援助してたって話も泣けます。皆、帰る家はココだって思ってたのかもしれません。
「解散後も各メンバーが皆こぞって歌い続けたウー・ラ・ラ。何べんでも泣けますわ」
Ooh La La - The Faces


Ronnie Wood. Ooh la la


Ronnie Lane. Ooh la la


Rod Stewart. Ooh la la


テーマ: 本日のCD・レコード | ジャンル: 音楽

Bloodshot / The J.Geils Band * 1973 Atlantic | Home | The Ultimate Collection / Electric Light Orchestra * 2001 Sony

コメント

確かにFacesは手に入りにくい存在でした!(遠い目)他のアーティストもそうですが、今は本当に良い時代になったなと思います♪このアルバムは二人のロニーの涙とも言うべきもので、感慨深いです!

2008/09/01 (Mon) 17:37 | リュウ #- | URL | 編集

どこかの飲み屋で突然「ウーララ」がかかってきた。大盛り上がりの飲み会にいきなり予想外の選曲だったのでお姉ちゃん放っぽり出して涙目で聴き入ってしまい、5回連続でリクエストしてDJにもお姉ちゃんにも呆れられ気持ち悪がられて、エラい目に合ったのは僕です(^_^;)

それぐらい思い入れあります。それがあったから余計思い入れあるのかも。

2008/09/01 (Mon) 23:13 | melenge40 #E4hO6Vs2 | URL | 編集

★リュウさん
 ほんとに何でも聴けてありがたい時代です。しかし80年代、なんでフェイセズが廃盤状態だったか不思議でなりません。ロッドのソロはず~っとあったのに。
 この頃のロックって個性がしっかりあって、誰が弾いてるかとか分かるくらい音に存在感があってエエもんですな~

2008/09/02 (Tue) 01:21 | ezee #- | URL | 編集

Ooh,La-La、泣けますね。感傷的な涙ではなくて、「こいつ、馬鹿、なにやってんだ、まったく・・・」とか言いいながらウルウルしてしまうような藤山寛美的笑い泣きの世界。どんな辛いことがあったって、背中で泣きながら「どーせ、ぜーんぶ、冗談なんだぜ!」ってカラカラ笑っているような。
この歌の主人公のおじいちゃんには憧れます。でも、どんなありがたいお説教食らったって、結局は自分で痛い目見なけりゃわからない、そんな青さもずっと持ち続けていたいもんです。

2008/09/02 (Tue) 01:27 | goldenblue #- | URL | 編集

★melenge40さん
 ん~、その興奮わかります。不意にフェイバリットな曲がかかると、異様にエキサイトしちゃいますよね。そして聞かれもしないのに、とくとくと何で素晴らしいかを語りだすってな事を私はよく会社でやってます~
私もウー・ラ・ラは一度かかると、どこであろうと真剣に聴き入っちゃいます!

2008/09/02 (Tue) 01:28 | ezee #- | URL | 編集

★goldenblueさん
 そうそう! 長屋の家の前で、何するでもなく朝から座ってる爺さんが諭すような、半分ありがた迷惑な説教。でも経験値と半分おもろい嘘も交じってたりで、感心したり笑ったりって感じのほのぼの感があったりします。
人生わかったような顔しつつ、何歳でもアホな失敗の繰り返しですな~

2008/09/02 (Tue) 01:39 | ezee #- | URL | 編集
ウー・ラ・ラ最高!

ブログ名を『Ooh-La,La』にしようと思ってたほどです。他のブログ名でみつけやめました。ezeeさんのは的確に書いてあってスルドイなぁ~と感心しました。また、私も性懲りもなく書きたくなりました。以前も記事にしましたが内容も忘れちゃったし昨日から五回以上は聴きました♪

2008/09/02 (Tue) 15:53 | まり #- | URL | 編集

本当にエエ加減でイイ加減で、陽気で切ない、バンドですね、Faces。
実は持ってなかった、まだSmall Faces名義の、"First Step"が今日届いて、聴いてたところでした。

2008/09/02 (Tue) 23:13 | Substitute #- | URL | 編集

★まりさん
 思いのまま書いちゃいましたが、改めてロッド・スチュワートとロニー・レインが一緒に演ってる時の化学反応が素晴らしい事を再認識しました。
私もじじいになったら「ワシの若い時なんかなぁ~」と管を巻くつもりです!

2008/09/04 (Thu) 00:25 | ezee #- | URL | 編集

★Substituteさん
 わたしもfirst stepは一番最後でした。ちょっと気つかいながらも初々しいバンドサウンドでしたな~
フェイセズって何より楽しそうに演ってるのがいいですよね。

2008/09/04 (Thu) 00:32 | ezee #- | URL | 編集

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