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音系戯言

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House Of Music / Tony Toni Tone * 1996 Mercury

tonys house

90年代前半にソウル・ミュージックの原点回帰を目指す動きが活発化する中、船頭役でもあったトニーズ。新しさと古き良きの部分の理想的な融合を具現化させた実に優秀な連中でしたが、現在は各々で活動中。すでに分裂気味であった90年代半ばに投入されたニュー・レトロ・ソウルの極みみたいな作品がコチラ。音作りも目を見張るものがありましたが、何といっても特徴的なのはラファエルのキッズ・ソウルに通づる独特のかん高い声質を活かした楽曲です。ファンク、Hip-Hopからアーシーなのまであらゆるスタイルを上手いこと作品に投影してました。以前ブルーノートで見たトニーズは既にラファエル抜きの状態でしたが演奏力も高い実力派でした。前作ほどの鬼気迫る完成度はありませんでしたが、モノクロのジャケから渋みが滲み出る70'sソウル意識しまくりの本作はなかなかのクオリティで迫ります。
 中身はアルバム全体を象徴する「Thinking Of You」でスタート。結構イケイケでカラフルなイメージだった最初の頃から比べると、いきなりこの激渋の展開に少々面食らいました。なんとモロ、アル・グリーンのHi サウンドを意識したレトロ・サウンドが登場です。レイドバックした絶妙の音に、リラックスしたラファエルのVoが乗ったトニーズ版ハイ・サウンドにまず小躍りです。なんかよう分らん曲を挟んでDJ Quik参加の初期彷彿の「Let's Get Down」。ビートは90年代風、スネアの効いた打ち込みです。そしてオールドファン狂喜のブルー・マジック風フィリーサウンド「Til Last Summer」が登場。ファルセットにコーラスも効きまくりのスウィート・ソウルにシビれます。続いては待ってましたのミディアム・メロウ「Lovin' You」でラファエル才能爆裂の好ナンバー。従来のトニーズらしさが最も堪能できるセクシーな好曲。中盤はさらにルーツ回帰が鮮明に打ち出し。ドゥエインのS.クロッパー風ギターがグレイトな7分の力作スロウ「Still A Man」はもろサザン・ソウル・スタイル。70年代のボビー・ウーマックなんかが演ってもおかしくない曲調に器のデカさ感じます。南部風の軽快なミディアム「Don't Fall In Love」もいたって好感触。他にもドゥエイン主導の軽めのファンク「Annie May」、オークランドの大先輩タワー・オブ・パワー顔負けの分厚いホーンが映えるバラード「Wild Child」 やや地味ながら粒揃いの好曲がワンサカ入ってます。ボートラのファンク「Fire It Up」に、アーシーなスロウ「Say My Name」も本編収録でも問題なしのハイ・クオリティさ。ほんまベイエリアの星みたいなユニットでした。
「ラファエルのソロ活動も素晴らしいですが、3人組での化学反応もまた聴きたいもんですわ」
Thinking Of You (1997)



Comments 5

1-SHOW

涙がでる

think of youで泣けます
ラファエルのボーカルは心が洗われて、優しい気持ちになれますね

2008-09-09 (Tue) 09:40 | EDIT | REPLY |   

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2008-09-09 (Tue) 22:06 | EDIT | REPLY |   

ezee

★1-SHOWさん
 ラファエルの声はなんかハンナリするええ声っすね。いつも新作から、参加作品まで気になってしまう人です。バリバリのオールド・ソウルらしい新作も楽しみです~

2008-09-10 (Wed) 02:16 | EDIT | REPLY |   

hidekichi

Tony Toni Tone

アホか?って言う程レトロなサウンド。今となってはそれは普通になっちゃたけど、10年早かったわけですね。って言うかこの後メンバーそれぞれクリエーターとして活躍、このスタイルを広めた火付け役とも言えるわけですね。

2008-09-14 (Sun) 01:24 | EDIT | REPLY |   

ezee

★hudekichiさん
 いや~最初は「俺、旧作買ったっけ」と思うほどの極めつけレトロ・サウンドに鼻汁でました。つぼを押さえた音作りはさすがっすね。ええチームでした!

2008-09-14 (Sun) 01:41 | EDIT | REPLY |   

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