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音系戯言

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Ego Trippin / Snoop Dogg * 2008 Geffen

ego snoop
 


 豪華な布陣で臨んだ力作「Tha Blue Carpet Teatment」に続いて投入された、スヌープのファンク趣味モロ出しの問題作。今回、驚いたのが核となるトラックを担ったQDT MUZICなるプロデューサー・チーム。なんとウェッサイのファンク・マスターDJクイックのQにスヌープ・ドッグのD、そして何となんとのテディ・ライリーのTというドリーム・チームでした。この3人でまず思い浮かぶのが80年代のロジャー大先生が一躍シーンに浸透させた「トークボックス」の愛好家ってことで、ロジャー亡き後の正式後継者揃い踏みってメンツに思わず聴く前から興奮です。最近のT-Painよろしく、現行シーンでもトークボックスの威力・効力は絶大でニーズも証明済みです。そんな中、低迷しつつあったテディの起死回生的起用には思わず拍手です。さすがスヌープの親分、わかってらっしゃると太鼓もちでもしたくなります。
 まず必聴はイントロに続く「Press Play」です。大物の風格満載の堂々たる幕開けに相応しい好トラックにいやがうえにも盛り上がります。IsleysのVoyage To Atlantisを上手く使ったDJ Quikのセンスもキラリ光る逸品。80's Funkの重鎮でGap Bandのリード・シンガーだったCharlie Wilsonが熱く参戦した、Coolなトラックにテディのトークボックスもいよいよ炸裂する「SD Is Out」も興奮の一撃。ダークなラップが渋くフックを歌うUncle Chuccの歌で目が覚める「Neva Have 2 Worry」あたりもナカナカの出来。そしてヒット・シングルであり殆どスヌープが歌う問題作「Sexual Eruption」。80年ファンクを意識したPVもメチャおもろかったですが、一回聴いた時からやたら頭の中で鳴りよる曲です。続いてまったり感充満で完全にRaphael Saadiqの曲として成立してる「Waste Of Time」や、ミネアポリス・ファンク再現となるザ・タイムのカヴァー「Cool」などバラエティ豊かに連なります。でも中盤で一番グッときたのは、結局The Neptunesが手掛ける中毒性の高いパーカッシヴな「Sets Up」で最近のスヌープらしい安定感に満ち溢れてます。目新しさこそ無いですが、激ハマリトラックとなりました。続く能天気なトラックにすっとぼけたスヌープ節がやけにハマる「Deez Hollywood Nights」もグレイトでここらは実にええ流れです。テディの手掛けたオリエンテッドなトラックにトークボックスも登場の「Let It Out」の後は異色ともいえるカントリースタイル「My Medicine」が登場。スヌープも惚れこむ、アウトローの気持ちが分かるカントリー大御所Johnny Cashのスタイルで飄々と流すとこなど実に新鮮な展開。後半では、やはりテディ関与の早回しも登場のチル・アウト系の「Those Gurlz」、プリンス・フィリップ・ミッチェルのソウル魂も宿る「One Chance (Make It Good)」などもさりげなく、実にええ感じ。Charlie Wilsonが再び渋い喉を披露する「Can't Say Goodbye」あたりもちょっと大袈裟な感じがToo Muchであったりしますが一瞬Guy復活かと錯覚する瞬間も。しかし何にせよ、おもろいアルバムです。
「好き勝手やったポジティヴな“自己陶酔”作。Hip Hopは何でもありってことをカッコよく体現。」



Sensual Seduction

Comments 2

1-SHOW

最近の彼のアルバムでは

ダントツに大好きですねー

ほんと、「やりたいことをやったよ」感でいっぱいで、聴くたびに「Snoop、あんたも好きねぇー」って気持ちになります。

暴力的な描写が減ったのも魅力です

2008-06-08 (Sun) 01:33 | EDIT | REPLY |   

ezee

★1-SHOWさん
 ファンク趣味にも磨きがかかって非常にイイ感じですね。
ジョニー・キャッシュ調にはびっくりしましたが、スヌープなら納得です。
しかしこんなに毎回、喜ばしてくれる人はいませんな!

2008-06-09 (Mon) 01:53 | EDIT | REPLY |   

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