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音系戯言

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The Singles Volume Two 1960-1963 / James Brown * 2007 Hip-O

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 最後まで付き合わなければ御大が出てきて「Watch Me !!」と怒鳴られそうな、ディアゴスティーニ状態で出続けるJ.B.シングル盤シリーズ。御大が死んでも、こういった形で理想的に整理されて音源が出てくるのは実はメチャメチャ嬉しかったりします。ファンク誕生前夜を記録した第2集はダンス・ナンバーとスロウの2本立てで攻めまくりです。'60年から名盤中の名盤「Live At The Apollo」の直前くらいまでのシングルが全てブチ込まれた内容で、良い意味でいつもと全く一緒のJ.B.節が骨の髄まで染みわたる好編集盤です。
 中身はJB印となった初期R&Bの名カヴァーが目白押しです。ド頭に配された60年発クライド・マクファターが唄ったドミノスのブルージーな「The Bells」、掛け声一発で我がの世界に塗り替えるダンス・ナンバー「Hold It」、J.B.自身の重要作ともなった「Bewildered」、多くの影響を受けたとされるロイ・ブラウンの豪速球R&B「Love Don't Love Nobody」、ブルムース・ジャクソンの甘々ナンバー「I Love You, Yes I Do」とありますが、レイ・チャールズのカントリー・バラード成功を受けて放った大ヒット「Prisoner Of Love」が白眉。J.B.がず~っとライブでも演り続けたお気に入り曲です。続いて出したスタンダード「These Foolish Things」も劇的なストリングスがまた泣ける名唱。オリジナル・ヒットではアーシーなバラードが何ともたまらん出来。フェイマス・フレイムスのコーラスもええ感じの「I Don't Mind」は自身のライブ盤やThe Whoの1stでも光っていた名バラード。またライバルでもあった盟友Joe Texとの共作「Baby, You're Right」を経て放たれたのが激グレイトなバラード「Lost Someone」。泣き叫ぶ御大がカッコ良すぎです。そして爆裂ダンスナンバーでは「Shout And Shimmy」がかなりイカつい出来。Isleysの「Shout!」に影響を受けたアップテンポでグイグイ迫る様はゴスペル的でまさに真骨頂。これもThe Whoが初期に演ってました。どっしりしたリズムもカッコいい「Mashed Potatoes U.S.A.」も絶好調ですが、Funky夜明け前ってな趣きの「Sighed, Sealed, And Delivered」は後の名作Out Of Sightを彷彿させる出来で興奮間違いなし。そしてインスト物も多く手掛けたJ.B.ですが注目は62年アポロのオープニングでも演奏された「The Scratch」。他にも「Sticky」、「Cross Firing」などダンスに主眼を置いたナイスなインストが多く収録。Jimmy Forrestの「Night Train」はかなりゴキゲンさんのJ.B.の掛け声や自らが叩くドラムスも入ったヒット作。お得意のオルガンが聴けるインスト物としてはセント・クレア・ピンクニーがムーディーにサックスを決める「(Can You) Feel It」やグラディス・ナイトで有名な「Every Beat Of My Heart」も聴きもの。最後を飾るのはプリーチングスタイルが冴えまくる「Oh Baby, Don't You Weep (Pt.1 & 2)」。古くからのゴスペル「Mary Don't You Weep」をキャラヴァンズがヒットさせ、さらにJ.B.がソウル賛歌として改作。疑似ライブ仕立てとなっていてフェイマス・フレイムスと共にゴスペル・チックに迫ります。さらにオマケでは珍しい「Bewildered」のDemo versionなんかも嬉しい収録。
「常に革新性を持って突き進んでいた大先生。ファンク以前も最高なのを再確認ですわ」

James Brown - Night Train


James Brown - Prisoner of Love


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