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音系戯言

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Please Please Me / The Beatles * 1963 EMI

please please me

いまさらアホな事は書けないビートルズの処女作です。4人のバランスの良さや、既に収録されているオリジナル曲の圧倒的なクオリティの高さ、センス抜群のカヴァー曲の数々とRock'n Rollの地位を劇的に向上させた名盤中の名盤であることは言わずもがなです。アメリカで誕生したR&BやRock'n Rollのエッセンスを最高の形で、海を隔てたイギリスで昇華させた4人の手腕はお見事としか言いようがありません。そして忘れちゃならんのがプロデューサーであるジョージ・マーティンの音処理の素晴らしさ。たいしたマルチトラックも無いこの時代にこれだけエネルギッシュで抜けの良い気持ちエエ音をよく録ったもんだと思います。これだけ魅力的な音を提示された当時のリスナーが、世界のあちこちで飛びついたのは本盤を聴くと納得です。何回も聴いたレコード盤は兄貴と共に旅立ちましたが、CDで聴こうがI-podで聴こうがその素晴らしさは揺るぎません。
 さてアルバムは1曲目からコレしかないって感じのキャッチーなロックンロール「I Saw Her Standing There」で最高のスタート。ポール作の女の子題材のキャッチーさがたまらん傑作で、今もポールがコレを歌いだすと異様に興奮してしまいます。続いて初期の魅力でもあるダブルVoが冴える「Misery」、米国ソウル歌手アーサー・アレキサンダーの名作「Annna」と激素晴らしい出来。この手の少し切ないR&Bスロウを歌わせたらジョンの右に出るものはいないと思わせほどです。他にも優秀カヴァーはハーモニーも楽しいキャロル・キング作のクッキーズの「Chains」、お気に入りであったシュレルズ作品はリンゴが歌うロッキンな「Boys」とバカラックの「Baby It's You」と演ってますが、えげつなく素晴らしいのが後者のミディアム・スロウ。ジョンの切な過ぎるVoやビブラフォンとギターのユニゾンソロも一際素晴らしい逸品で何度聴いても震えさせてくれます。ビートルズ初のNo.1ヒット「Please Please Me」は2分でビートルズの魅力を最大限に伝える出世作でPopなメロが最高すぎます。B面初っ端にあたる「Love Me Do」、「P.S. I Love You」はあまりにも有名なデビューシングルですがここでのテイクはリンゴはタンバリンのみのアンディ・ホワイトのドラム・ヴァージョン。素朴なポールの歌が最初もの足りませんでしたがワールドワイドな活躍をするにあたり、この辺のPopな感覚は必須であったと思います。程よいPopさがさじ加減絶妙のオリジナル「There's A Place」から続くオーラスは、実に荒々しく迫るトップ・ノーツの「Twist And Shout」。もうジョンのワイルドなVoがハマりまくりで酸いも甘いも辛いも絶品であることを端的に証明します。お得意の9thコードで終わるってとこもホンマ憎い構成やんけといつも思ってました。
「即行で録音したからこその、このスリル。基本ですがやっぱスリルが無ければロックはおもろないです。」

I Saw Her Standing There


Twist And Shout


Comments 10

Substitute

ヘタなコメントできまへん

記事見て、通しで聴いてしまいました。
Twist & Shout、ホント、スリリング。
集中的な録音で、もうアカン、手前のジョンのVo.
奇跡的な音が刻まれてると思います。

# So-netの陰謀でURLが変わりました

2008-03-29 (Sat) 23:55 | EDIT | REPLY |   

ezee

★Substitute さん
 最近、ガレージサウンドとしても秀逸やと言われたビートルズ。生々しさがたまらんのが、本盤や2ndやと思います。
このスリリングさは、ほんま奇跡どすなぁ

2008-03-30 (Sun) 00:49 | EDIT | REPLY |   

リュウ

実はビートルズ、どちらかと言うと苦手です。がっ、初期は別!ジョンの声にやられてしまいました!ロケンロー歌わせたら、ジョンの右に出るモノはいないのでは?と思います!

2008-03-30 (Sun) 09:38 | EDIT | REPLY |   

おんが

最高傑作です

こんばんは^^
何度聴いてもあきないし、その度に感動してますよ。

あらためてこの4人の個性がぶつかり合って生まれた名曲の数々に聴き惚れてしまいます。

確かにビートルズの記事は神経使います…です。


2008-03-30 (Sun) 19:02 | EDIT | REPLY |   

ezee

★リュウさん
 ちょっとガラの悪さを感じるジョンの声は、ええアニキって感じで親近感をすぐにおぼえましたが、ポールのスマートさ、器用さも魅力です。
本質は滅茶苦茶ロケンローってのがよろしおまんなぁ

2008-03-31 (Mon) 00:48 | EDIT | REPLY |   

ezee

★おんがさん
 そうなんですよ。飽きないってのは凄いことです。1年もせんうちにスッカリ飽きた某ツッパリ系のR&Rと違って、30年弱も聴いても飽きないのがコノ人等。やっぱ偉大なんですな~

2008-03-31 (Mon) 00:51 | EDIT | REPLY |   

波野井露楠

ビートルズの曲で一番はじめに知ったのが、「プリーズ・プリーズ・ミー」!
ハーモニカとサビのハモリが堪らなくカッコよくて、体に電流が流れました(^^)。
アルバムも、これが生まれて初めてのビートルズのアルバムでした。思い出の1枚です!

2008-04-01 (Tue) 22:36 | EDIT | REPLY |   

ezee

★波野井先生
 昔、with the beatlesのジャケパロディでフーセンガムCMがありましたが、そこで流れたPlease Please Meはかなり衝撃でした。誰もがカッコええと思ったビートルズは偉大ですなぁ

2008-04-02 (Wed) 00:03 | EDIT | REPLY |   

T20

ビートルズがライブに飽きたころからの『Twist And Shout』のショートバージョンが意外と好きだったりします。とくにシェアスタジアムで唄われたのとか。
このころのジョージは、もっとも不遇の時代ではないかと。「デッカ・オーディション」までは、ボーカルが少なくともポールよりも多かったのに、「デッカ」以降は周知の通り。きっとジョンにいじめられたんだな、と『Do You Want…』を聴くと思ってしまいます(笑)

2008-06-22 (Sun) 21:33 | EDIT | REPLY |   

ezee

★T20さん
 はじめまして。よろしくです。
ジョンはたぶん一番でかいツラしてバンドに君臨してたんでしょうね。さすが親分! 皆をねじ伏せるシャウトを持ってましたもんね。
でもジョージの初期は随所でいぶし銀的なロカビリーやカントリータッチのプレイはいいっすね。

2008-06-23 (Mon) 00:42 | EDIT | REPLY |   

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