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音系戯言

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The Yin and the Yang / Cappadonna * 2001 Razor Sharp

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 野球チームに代打の切り札は欠かせません。古くは阪急・高井、阪神・遠井・川藤・八木など印象的な選手が沢山いますが、ウータン・クランの代打の切り札っていえばこの人、カパドナ選手。レギュラー・メンバーではなく永遠の準構成員ながら要所要所でいぶし銀的な活躍を見せてくれる人でベンチには欠かせない存在です。なかなか勢いあるラップで特攻隊長的な役割も担える頼もしい人で、言うなれば巨人にいた気合満々の後藤みたいな存在です。本体でもここぞと言うときに登場ですが、素晴らしかった1stソロ作に続くこの2ndもそれなりにイケてます。90年代後半くらいから総帥RZAの下を離れたソロ制作も目立ってきてハァ?てな音も登場していた軍団ですが、息のかかった制作陣ではRZA不在でもアノ不穏な空気感もバッチリです。最近はゴースト・フェイスやレイクォン筆頭にRZAへの不満も出てきてるようですが、もはやスタンダードといえる芸術の域に達しているRZAワールド。トレンドに惑わされてはいけません。何十年後でも評価できる音を構築できるのはやっぱRZAやと感じさせた本隊近作。ぜひ皆さん信じて追従してほしいもんです。
 さてこのアルバム、陳腐なシンセ音にのってド根性ラップ「The Grits」でスタートでいきなり2軍のオープン戦かと思いましたが、続くトゥルーマスター手掛ける「Super Model」でさっそく万々歳となります。コチラはGhostface Killahも参戦したナイストラックで自らのヤリまくり&美女賛辞をWu流儀のソウルフルなサンプリングに乗ってブチかまします。続く「War Rats」は業界サバイバルをスターウォーズに例え、やたら韻踏みまくりで迫りますがちょっとせわしない感じ。しかしWu軍団でもキラリと光るKillah PriestNeonekが三つ巴で吠えまくる「Bread Of Life」や、MFSBの同曲引用でやたらノリの良いReakwon応戦の「Love Is The Message」なんかはたまらんところ。中盤ではなんとJermain Dupriが制作曲「We Know」登場で驚きですが何となく違和感は拭いきれません。客演Da Bratの勢いあるラップが救いってところ。他にも注目は、軍団の若き星だったShyheim & Crunch参加の切ないスパニッシュギターにグイグイくるバスドラが絶妙にハマる「Big Buisiness」、インスペクター・デックがプロデュースのWu臭プンプンの「Revenge」など韻踏みの為に子供などいないハズのマライアキャリーの娘を俺の息子がヤッてまうと事実を曲げてまで突き進む素晴らしさ。でも終盤レゲエタッチの「One Way 2 Zion」などは、なかなかの健闘ながらやや未消化の感もあり。
「打席に立つ以上、最低進塁打はこなす頼もしい男。ええバット持ってます」


Cappadonna - Supermodel (at Supreme)

Comments 2

1-SHOW

カマドウマと名前にてますよね

Wu-Tangは好きなメンツなのですが、彼については、新参者のイメージがあるのです。軍団の2Ndあたりから目立ちましたよね。
でも、あのRZAの混沌としたトラックにこいつほどマッチする声はないと思うのです。
ぶっちゃけていうと、好きです。

キラープリーストとか、何してるんでしょうねー

2008-03-09 (Sun) 20:34 | EDIT | REPLY |   

ezee

★1-SHOWさん
 カパドナってレギュラーメンバーかと思いきや、知らぬ間に降格してたりで気の毒な存在ですが仰るとおりトラックによく会う声質ですね~
地道に新作も出してるので応援してます!

2008-03-09 (Sun) 23:54 | EDIT | REPLY |   

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