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音系戯言

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Finding Forever / Common * 2007 Geffen

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  密かに期待していたコモンのラップ部門グラミー受賞もあっけなくカニエ氏に決まり、セールス的に見てもまぁしゃあないかと終わった本年度授賞式。グラミー賞は日本のレコード大賞なんかと違って相変わらず盛り上がっており、いまだにちゃんと音楽が娯楽アートとして扱われていてエエこっちゃなぁと感じるもんでした。最優秀賞こそ逃しましたがコモン氏の捕まった犯人みたいなジャケのこのアルバム。カニエ氏もエグゼクティヴ・プロデューサーとして名を連ねたナイス・アルバムで受賞してても何ら違和感の無い良いアルバムです。めっきり飛びつく新作音源も少なくなってきた今日この頃、たまにこんなのに遭遇するとおっさんの血も騒ぎます。昨年末のウータン同様、こちらも実に“ソウル”な作品でございました。カニエのソロ作ほど派手ではない渋好みの内容ながら、期待通りのザラつき感でこっちの鼻も膨らみます。
 中身は爽やかな「Intro」に続く、おどろおどろしい雰囲気がたまらん「Start the Show」でカニエとの相性の良さをまずもって確認できます。さすがコモンと思わせてくれたのがギル・スコット・へロンのサンプルも心地良いファンクなビートがドえらい心地良い「The People」。コモンのラップも絶好調でDweleもナイスなアシストVoです。そしてLily Allenの歌声も光りつつ、コモンの存在感抜群のラップが最高な「Drivin' Me Wild」も実にエエ感じです。注目のWill.I.Am参戦の「I Want You」はわりと単調で少々残念でしたが、続くカニエ仕事がまた素晴らしいです。刺激的なギターリフにカニエのラップも乗っかる「Southside」や、ハングリー精神剥き出しでタフなビートにDJ プレミアのスクラッチが抜群のスリルを生み出す「The Game」あたりは往年のHip Hopの興奮を呼び覚ますナイストラック。伝統工芸師の職人技を見せてもらったような感動さえ味わえます。後半は盟友J Dillaとの最後のコラポでD'Angeloのフックも印象的な「So Far to Go」、ジョージ・デュークのメロウなサンプリングも最高な「Break My Heart」あたりは聴き応え抜群。その後も、いきなりニーナ・シモンの「Don't Let Me Be Misunderstood」が鳴り響き度肝を抜く「Misunderstood」、ポール・サイモン「50 Ways to Leave Your Lover」サンプリングのポジティヴなマーチング・ドラムが高揚感を増す「Forever Begins」と渋さ満開の構成は好感度大です。ボートラの「Play Your Cards Right」もBilalフィーチャーの70sソウル感剥き出しのいなたさがたまらんトラック。
「知らんまにHip Hopの良心みたいな人になってたコモン。こんなんが売れていると安心しますわ」

Drivin' Me Wild - Common Ft Lily Allen


Common - The Game


Comments 2

JJ

ezeeさん、ども、こんばんわー。
私もこのアルバムが大好きです。
Break My Heartは、ほんま、最高に気分が上がります。
私も今時期、よく、聴いているんですよ~。

2008-02-27 (Wed) 21:27 | EDIT | REPLY |   

ezee

★JJさん
 まいど、まいど~ 
 コモンは最近、外しませんね。コモン・センスっていうてた時にココまで生き延びるとは思ってませんでした。熱いライムもたまりまへんが、独特のメロウネスもリラックスできますね
ツルッパゲ頭同様、音も磨きかかってます!

2008-02-28 (Thu) 22:06 | EDIT | REPLY |   

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