Blue Suede Shoes / Carl Perkins * 1989 Sun

Rock'n Roll + Rocabilly
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 ご存知、ロックンロール・クラシック「Blue Suede Shoes」のオリジネイターでメンフィス・サンレコードが産んだ偉大なロケンローラー、カール・パーキンス。この表題曲はエルヴィスの最強ヴァージョンをはじめ誰もが認める無敵ソングですが、作った人はもっと偉いってことで皆が崇める存在です。この曲に関してはワイルドなエルヴィス版のほうが断然好みですが、本国ではコチラの方が売れたらしくポップチャートからR&B、C&Wチャートまで顔を出した盛況ぶりだったとのこと。もともとブルーグラスからジョン・リー・フッカーなんかのブルースまでゴチャ混ぜにした音楽性です。肌の色を問わずウケたのも頷けます。何せビートルズも初期のR&R時代にバンバンこの人の曲を取り上げていたもんですから、姿は知らずとも曲は世界中で愛されております。しかもロカビリースタイルギターの名手でもあって、独特のハネ感を持って高音弦を叩きつけるように奏でるスタイルは実に魅力的です。しかしまぁテネシーの片隅で録られたこのザラついたエネルギッシュな音は何と魅力的なことでしょう。こういうなのを聴くと、面倒くさいので実行はしませんが大音量でアナログ・レコードで聴きたくなります。ただ、こんな最高の音が現在日本盤が殆ど流通していないのは大問題です。本センチュリー盤のように正しいR&R伝道者・鈴木カツさんあたりがしっかり監修していただいてサンの音源を簡単に買えるようにしといてもらわないと日本の将来が心配です。(←ちょっと大袈裟すぎましたな)
 そもそもビートルズも2ndとフォーセールが異様にリピート率が高かった私ですが、よくよく考えてみると何にも知らずにアホみたいに聴いてたフォーセールもこの人の曲バンバン収録でした。中でも大フェイバリットは何といっても「Honey Don't」。目茶苦茶最高すぎるR&Rですがオリジナルを聴くとジョージのプレイが「そのまんまやんけ」と思わず突っ込みたくなる丸コピーぶりで、実に愛情をもってビートルズが演ってたことがよくわかります。もちろん「Everybody's Trying To Be My Baby」、「Matchbox」にアンソロジー1で聴けた「Lend Me Your Comb」までバシッと収録で落ち度無し。他にもカントリータッチがたまらん「Movie Magg」に「Dixie Fried」、男性コーラスも楽しいスイング感満載「Your True Love」、ストレイ・キャッツが演りそうな激ロカビリーな「Right String Baby But The Wrong Yo Yo」に「Put Your Cat Clothes On」あたりの火花散る名演も聴きもの。またサンの盟友ジョニー・キャッシュと共に書いた「That's Right」や「All Mama's Children」なんかもゴキゲンさんです。黒人ヒットもプラターズ「Only You」、チャック・ベリー「Roll Over Beethoven」と俺流でカヴァー。
「昔、買ったお気に入りサンレコードのキャップ。また、かぶって気合い入れなあきまへん」
Carl Perkins - YOUR TRUE LOVE


Carl Perkins 「HONEY DON'T」


テーマ: 洋楽CDレビュー | ジャンル: 音楽

Miss Rhythm, Greatest Hits And More / Ruth Brown * 1989 Atlantic | Home | The Sun Years / Johnny Cash * 1990 Sun・Rhino

コメント

プレスリーもこの時代がカッコええです。

ロッケンロールはこの時代は爆発的なパワーをかんじます。ジョン・レノンの『ROCK'N'ROLL』聴いてると実感します。

2008/02/10 (Sun) 09:26 | まり #- | URL | 編集

★まりさん
 やっぱそうでんな。ジョン・レノンのカヴァーも圧倒的にこの時代のものが多いですし、内田裕也さんもシェケナとかいいながらジョン同様です。懐メロで片付けられない50’s、恐るべし!

2008/02/11 (Mon) 00:42 | ezee #- | URL | 編集
ロカビリーの伊達男

♪楽しいブログですね!カール・パーキンスって、ロカビリーの伊達男ですね。最近発売されたジョニー・キャッシュTVショウにもカッコいいシーンが観られますね。それからコマーシャルですが、NHK生活人新書より『こだわりアメリカン・ルーツ・ミュージック事典』を発表しまいした。もちカール・パーキンスについても(165頁)書きました。本屋さんで手にしてください。イラストつき、CDガイドつきです。

2008/03/08 (Sat) 21:44 | @katsu #bxvF113M | URL | 編集
鈴木カツ師匠!?

★@katsuさん
 誠に無礼な問いですが上記↑のコメントは日本有数のセンスを持って海外の音楽を紹介されてきた「鈴木カツ」御大なのでしょうか? だとしたら本当に光栄であり、稚拙な記事が恥ずかしいです。何にせよロカビリーやルーツミュージックへのクールな関わり方を教えていただいた大師匠。新刊も読ませていただきたいです。
リンクのURLが繋がらないのが残念です~

2008/03/09 (Sun) 01:40 | ezee #- | URL | 編集
ルーツ・ミュージック

♪すいません。年甲斐のなくネット・サーフィンで貴兄の楽しいブログに出会いました。何でも聴く姿勢って素敵ですね。新書ですが、ぼくの好きなカーター・ファミリーやジミー・ロジャーズなどがアメリカ音楽の夜明けでは、ホット・ジャズ(スウィング・ジャズ)と同じように売れていたんでね。 戦前のアメリカ音楽において、わが国のロック・ライターはまだそのルーツに疎く、信頼できるライターは、中村とうよう氏だけでは情けないですね。ぼくらの時代は、ジャズもR&Bもポップスも当たり前のように聴いておりました。

2008/03/09 (Sun) 13:18 | @katsu #- | URL | 編集

★@katsuさん
 おお~本物だったんですね。感激です。
 いっぱいエエ音楽を聴きたいっ!と思った血気盛んな頃、カツさんの情報は何よりも的確で最良のナビゲーターでした。的外れな文献が多い中(人それぞれなのでしょうがないですが・・)カツさんのは何よりも造詣の深い記事で、より音楽を楽しんで聴けるようにしていただいたアニキです!これからもエエ音楽の紹介宜しくお願いします。

2008/03/10 (Mon) 00:06 | ezee #- | URL | 編集

♪拙書「こだわりアメリカン・ルーツ・ミュージック事典」が
NHK出版のHP(http://www.nhkbook.co.jp/seikatujin/)で紹介されました。御覧ください。

2008/03/10 (Mon) 21:28 | @katsu #bxvF113M | URL | 編集

★@katsuさん
 「目から鱗」が多いカツさんの著書。 
 読ませていただきます~

2008/03/12 (Wed) 00:47 | ezee #- | URL | 編集

♪ここで観られるカール・パーキンスのアナログ盤、ぼくがアート・ディレクションもしました。遠いむかし、某大手印刷会社で、デザイナーをしていたこともありましたよ。

2008/03/14 (Fri) 21:32 | @katsu #bxvF113M | URL | 編集

★@katsuさん
 そうやったんですか~
 僕はいつもジャケが良くないと、購買意欲が半減します。選曲が最高でもスルーします。このアートワークは最高です。さすがっすね!

2008/03/17 (Mon) 00:20 | ezee #- | URL | 編集

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2008.02.08 (Fri) 09:04 | EPFC救済委員会サポーター
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