It Must Be Love / Alton McClain & Destiny * 1979 Polydor

Groovy & Mellow
あlとn

 基本的に音楽はクラシックがそうであるように、何回も聴かれるもんであって消費して"ハイおしまい"とするもんやないと思います。「あんとき、アホみたい喜んで聴いてたのに何やってんろ?」みたいな旬すぎたら聴いてられんチャラけた音楽も多いですが、パフォーマー&製作者がしっかりした音は何年経ってもエエ感じで聴けます。フリー・ソウル系のムーヴメントで埋もれていた名曲が晴れて陽の目を浴びるって現象が多くありましたが、そこでも注目だったアルトン・マクレイン&デスティニーの1stアルバムも聴き継がれるべき名録音となってます。アース傘下にあったエモーションズの二番煎じを狙った感じですが、ダイアナ・ロスをパワフルにしたような歌い方がいたく心地良さを誘うアルトンの歌唱とジェイムス・ギャドスンやワー・ワー・ワトスン等の錚々たる面々が参加したグルーヴィーな演奏は単なるディスコ末期の流行モンでは済まされない抜群の仕上がりとなっています。
 アルバムで目玉となるのは、やはり「It Must Be Love」でマライアのEmotionsの原曲といえる、いわゆる"スウェイ・ビート曲"。シェリル・リンのGot To Be Realなどと同様のリズム・パターンを持った曲で一発で気に入っちゃうグレイトトラックです。自然に腰が動いてしまうナイス・グルーヴですねんわ。グルーヴの素晴らしさではコチラも負けないのがアルバム冒頭を飾る「Crazy Love」。筒美京平的な哀愁感も兼ね備えたBメロ→サビを持った親しみやすい歌メロもモロ我々日本人好みでディスコ調ソウルの傑作となっています。やや軽めながら「Sweet Temptation」、「Pusu And Pull」といったファンク曲もバックの切れもよくすこぶる快調。もちろんスロウも大充実で、サビの重厚なストリングスと共にアルトンの魅惑のハイトーンが響きわたる「My Empty Room」、作者のアンジェラ・ウィンブッシュも後にセルフカヴァーする美メロ「The Power Of Love」と秀作が連なります。最後の「God Said "Love Ye One Another"」はポインターシスターズがやりそうな3拍子の曲でゴージャスな雰囲気で幕を閉じます。
「米国ソウルの奥深さを感じる逸品。おチャラけディスコとは一線を画する1枚。」

It Must Be Love


テーマ: 本日のCD・レコード | ジャンル: 音楽

Make You Shake It / Human Body * 1984 Bearsville | Home | Sweet N' Sour Harmonies / Various Artists * 1997 Atlantic

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