Tighten Up / Archie Bell & The Drells * 1968 Atlantic

正月です。以前は賑やかな街も2、3日はシーンとして何にも買えん特別Daysだったのですが、それも昔。元旦から何処もかしこも賑やかで、ハイテンションで買い物に猛進してくる人や、意味不明のクレームでわめき散らす人など中々元気があってよろしいです。小生も年末年始も仕事で唯一の休日元旦も地元サッカーに駆り出され正月気分のかけらも無い昨今ですが、活気ある街中にいると分けも無く気分もアゲアゲです。やはり年始は元気出していきまひょって事で、聴くのも演るのも異様に気分が高揚するのが「Tighten Up」。むか~しYMO通過で知ったこの曲ですがベース・フレーズといい、ドラム・パターン、ファンキーなホーンと全てが体の細胞を活性化させる魔力がそこにはあります。何せ初っ端の“ハ~イ、エブリバディ”の台詞からして最高です。私などベースを抱えた日には120%この曲のイントロフレーズを弾いてしまいます。以前高橋ユキヒロ氏がずばりソウルっていえばこの曲!って言ってたのが何となく分かります。
てなことでファンキーな演奏の方が印象的なアーチー・ベルズ&ザ・ドレルズの一世一代の大ヒット・ダンスナンバー「Tighten Up」ですが、彼らはテキサス・ヒューストンのれっきとしたヴォーカル・グループ。この歴史的名演のグレイトな演奏を担当するのは同じくヒューストンの人気バンドThe T.S.U. Tronadors。(アルバム全編で大活躍)彼らもドレルズと共に立役者です。アルバムではPart1、2に分かれてド頭に収録ですが、ヴォーカル・グループとしての本領発揮は3曲目「I Don't Wanna Be A Playboy」から。次の「You're Mine」と共にハーモニーも効かせたこのいなたいバラードはなかなか聴きものです。他にもアーチーのオリジナルとなる「When You Left Heatache Began」なんかもストリングスもかましたアーチーのファルセットが決まるやや都会的なアップですが、何かしら土臭さが残ってるのがまた魅力的でもあります。また田舎臭くワイルドにコーティングしたEddie Floydの「Knock On Wood」やWilson Pickettの「In The Midnight Hour」等のカヴァーもええ味出してます。
「しかし何といってもタイトゥン・アップ。コレ聴いときゃとりあえずゴキゲンさんですねんわ。ほんまに」
Tighten up
samyu