音系戯言

ARTICLE PAGE

London / D'Influence * 1997 Echo

london d rock eith



アシッド・ジャズのブームで一気に注目を浴びるようになったイギリス産ブラック・ミュージック。正直、80年代のワム!やらABC、デキシーズ、スタカンなんかのブルーアイドソウル的視点で本場アメリカへの憧れをUK流で解釈するっつうのも結構楽しめましたが、90年代のアシッド・ジャズ以降は真打登場ってな感じでUS産とは違ったグルーヴィーで小粋なサウンドが溢れ出しめちゃ面白くなった感があります。ブームに乗ってインコグニートやブラン・ニュー・へヴィーズなど実に優秀なチームが輩出されましたが、このディー・インフルエンスも心地良いサウンド連発でございました。プロデュースチームとしても活躍の人等ですが、本人等の名義で出す作品のクオリティの高さにはビックリするほどのもんがあります。本場アメリカのソウル、ファンクやジャズの最良のエキスを他国視点で美味しいとこを抽出したようなサウンドは、国がでっかすぎ大雑把なマーケティングをせなあかんアメリカ勢では成しえないものかもしれません。
 この3作目でもグルーヴィー&メロウ・ジャジーなサウンドは職人技と言っていいハイレベルキープですが、やはり肉声ありきの私としてはサラ・アン・ウェブが素晴らしい歌唱が最高です。ファットでブサイクな黒人女性は絶対に歌が上手いっていう偏見を持っていた私の幼稚な定説を見事に踏襲する活躍ぶりは見事です。冒頭のシングル曲「Hypnotize」から生音重視のクール・グルーヴ炸裂でごきげんさんです。アコギ使いのしっとりスロウ「Falling」、スタックスサウンドを彷彿させるホーンやハモンドの味付けもグレイトな「There Can Be」、アーバンテイストなシティ・ソウルぶりがたまらん「Hold On」、チャカのソロ初期を彷彿させるダンス・チューン「Magic」とホントつまらんトラック皆無の本作です。しかしながらアルバムのハイライトは何といってもロジャー・トラウトマンが関わったクール極まりないミッド「I've Got My Mind Made Up」。ボトムを這うツボを押さえたベースが効いたザラつき具合も抜群のバックトラックにディープなサラの声が絶妙に絡む芸術品で2万回聴いても飽きません。この後に出たシングル「Rock With You」は言わずと知れたマイケルの名曲ですが、オリジナルの素晴らしいアレンジを崩すことなくD-Influence魂を注ぎ込んだ賞賛に値する仕上がりでコチラも必聴です。
「インコグニートのブルーイといい、レイ・へイデンといい侮れないUK職人。これからも刺激的なん頼んます」

I've Got My Mind Made Up


Comments 2

samyu

先日、インコグニートのアルバムを大量に知人に
借りましたよ~。
いやいや、かっこいい・・・。
なんか、にやっ~ぶるぶる~っていう感じでyou tubeでも演奏見てましたよ。はぁ・・・。

2007-10-25 (Thu) 19:33 | EDIT | REPLY |   

ezee

★samyuさん
 島国である大英帝国は日本と似てるのか、アプローチの仕方が似てたりしますね。
 我々日本の心をくすぐるもんが何かあるように思ったりします。
 インコグニート借りまくり・・よろしおまんな~
 最近、聴いてませんがまた引っ張り出してみます! 

2007-10-27 (Sat) 00:34 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply