Naughty / Chaka Khan * 1980 Warner

昔、バンドでVoしてる女に演奏後「チャカ・カーンみたいやったで!」て褒めたつもりで言ったのにな~んか怒ってた。ふくよかになったオバちゃんをイメージをしたのであろうが、私はコノ頃をイメージして言ったのに・・何にせよChakaと言われて怒るとはソイツのセンスの無さに閉口してしまいました。そんなChakaの絶頂期ともいえる80年に発表した2nd。この盤と優劣つけ難い前作と共に素晴らしいGrooveてんこ盛りの内容となっています。ちょうどコレからデジタル機器に機材が移行していく直前の時期であり、今聴くと非常に陳腐な'80年代のディレイ炸裂&オケヒット&DX7の音には幸いにも突入しておりません。よって今聴いても新鮮なサウンドでBrecker BrosやPhil Upchurch、Hiram Bullock、Anthony Jackson等のNY系腕利きミュージシャンが幅を効かせた“腰にくる”実に心地良いサウンドが充満しています。「Feel For You」に象徴されるアノ感じがChakaのソロだとあきらめている人は是非聴いていただきたい!
内容は音だけでなく曲のクオリティー、Chakaの熱唱Vocalも冴えまくりで何の文句もつけられません。Ashford&Simpson作のシングルヒット「Clouds」いきなりグイグイ迫ってきます。Rufusぽくもある「Get Ready,Get Set」や、アーバンなGカッティングが効く「Move Me No Mountain」もゆったりしつつ芯がしっかりしたリズム隊が超気持いい好曲。そして山場はグレイトミディアム「Nothing's Gonna Take You Away」から、Marcus MillerのBassも無茶苦茶カッコイイ「So Naughty」でこのアルバムの値打ちを上げまくります。まさに国宝級グルーヴと言って差し支えない絶品連発です。ファンクな香りもたまらん「Too Much Love」や「What You Did」あたりも実に高品質。また後半にも唄メロ・アレンジも完璧な激名曲「Papillon」が待ちうけており上質グルーヴに心酔してると、タイトなアッパー・ダンサー「Our Love's In Danger」が登場で華麗に締めくくり。余談ですがBack Voの数曲にはLutherやCissy&Whitney親子も参加し、素晴らしい作品に堅実な仕事をこなしてます。
「ほんまにしょーもない曲、入ってまへんわ。マジで最高。」
Papillion
Clouds
berry