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音系戯言

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Raw / Alyson Williams * 1989 Def Jam

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 ニュー・クラシック・ソウルってな括りで90年代にはBack To Bacicな動きが盛んでしたが、この分かったようでわからん括り。自分では60年代~70年代のソウルと同列で聴ける新録なんかいなぁと感じてましたが、ただ温故知新的な部分だけでなくHip Hop以降の味付けもなされているところがミソです。またデジタル機材を駆使=トレンド・最先端みたいな構図が崩れ、生音の見直しも始まりアナログ&デジタルの融和も技術的に進み拍車をかけたのかなと。そういう意味では突破口を開いたのがDef Jam傘下のOBRからの刺客達でした。ただまだまだ序章にすぎない模索期でもあり、今聴くとディレイ処理やドラムの音などややチープに感じたりしますがこのアリソンの素晴らしいハスキーヴォイスと楽曲のクオリティの高さは決して揺るぎないものです。
 アルバムは冒頭からムーディなスロウ秀作「Just Call My Name」でスタート。続いてなんとBlue Magicを引っ張り出してきてTed Millsのファルセットと対等に張り合う「We're Gonna Make It」、ここで一気に引き込まれるグレイトとしか言い様のない名スロウ「I Looked Into Your Eyes」、モーメンツのしっとりカヴァー「Not On The Outside」、そして自らのコーラスも完璧に決まる2万回聴いても全く飽きない大傑作「Masquerade」、Chuck Stanleyを迎えまるでサンダ対ガイラのような火花散る戦いが展開されるゴスペルチックな大作「I'm So Glad」と怒涛のスロウ攻めの前半戦。すでに大満足ですが、まだ女帝は休ませてくれません。後半は一転、デフジャムらしい展開でNikki-Dをフィーチャーした「My Love Is So Raw」、お馴染J.B.“ファンキードラマー”を大胆サンプリングの「Sleep Talk」などヒップ・ホップ・ソウルの先駆けみたいなアップR&Bが続きますが、ここでも歌の上手さは激光りです。終盤にはさまるアニタ・ベイカー的スロウ「I Need Your Lovin'」もグッと惹きつけられます。また白眉なのがボートラ収録で本格ソロデビュー前にデュエット・パートナーとして録音したChuck Stanleyとの劇的スロウ「Make You Mine Tonight」、クールなトラックに熱い歌唱が冴えまくるOran"Juice"Jonesとの「How To Love Again」。よくぞ入れてくれはりましたと感謝の念でいっぱいです。
「苦労人だったアリソンの才能が花開いた名作。リミックス・アルバムもイケてまっせ!」
Just Call My Name


Comments 2

masato

元Hi-Fashionね。

元Hi-Fashionだね。

2007-10-20 (Sat) 20:55 | EDIT | REPLY |   

ezee

ハイ・ファッション・・メリサ・モーガンもいたというグループっすよね。実は興味深々ながら今まで未聴なんですぅ。メリサ、アリソンのWヴォーカルなのでしょうか・・?
そうなら凄いっすね~ すんません、このへんかなり無知でございまして・・いっぺん聴いてみたいです!

2007-10-21 (Sun) 00:44 | EDIT | REPLY |   

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