Graduation / Kanye West * 2007 Roc-A-Fella

East Coast
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 「 蟹江の旦那、お待ちしておりやした。」てな感じで現ヒップホップ界の要人が待望の新作ドロップです。近々のBMR誌によるとかなりの日本びいきということで今回ジャケも村上隆氏が手掛けてます。村上氏というとヴィトンに新風を巻き起こしたあのモノグラム・マルチカラーシリーズが有名ですが熊ちゃんの発射台もマルチカラーが配色。キャラ・デザインを多用するアニメチックな最近の村上氏は好みやないですが、進化しカラフルさを増した蟹江氏のサウンドにはジャストフィットなのかもしれません。今回のアルバムタイトルは“卒業”。1stの“大学中退”からしっかり繋がってます。3部作最終作と思いきや「次は“Good As Job”や」とまだ続くことを宣言し、プリンス並みの創作意欲も頼もしい限りです。グラミーまで獲ったる!と意気込む蟹江氏。前作に増して幅広い層のウケを狙った意欲作です。
 一聴して感じたのがシンセ・サウンドの比重の高さです。シングル曲となった「Stronger」が象徴的でテクノのダフト・パンクを取り上げた2007年型カニエ・サウンドが炸裂です。80年代に横行したエレクトリック・サウンドをアップ・デイトさせたような攻撃性に進化し続ける逞しさを感じます。アルバム中まず耳を惹きつけたのが、大作の予感バリバリのオープニング「Good Morning」、小気味よくビートが転がる「Champion」、大人気のT-Pain登場の「Good Life」、Lil Wayneをフィーチャーした比較的まともなHip Hopサウンドの「Barry Bonds」あたりで流石の音作りに鼻も膨らみます。ロック畑とのコラポも積極的でコールド・プレイのクリス・マーティンが歌う「Homecoming」とか個人的にあまり興味は沸きませんが、ボートラ収録のJohn Mayer参加の「Bittersweet Poetry」は傑作です。前作の収録漏れとはいえ、インヴィタクスの人気グループチェアメン・オブ・ザ・ボードからの引用を用いた哀愁トラックの収録には思わずガッツポーズです。でも順応性が低くなったオッサンな私などはまだ従来の感覚に近い「Everything I Am」あたりがすぐに体に馴染みます。中盤にDJ Premiereの職人スクラッチ技が爆裂するのも嬉しいところ。また18番早回しも大胆に使用のJohn Legendも参加の「The Grory」も同様で安定感抜群の従来型サウンドに心ときめいちゃいます。
「さらに視野が広くなった蟹江の旦那。ついていける範囲で頼んまっせ」

テーマ: HIPHOP,R&B,REGGAE | ジャンル: 音楽

New Jack Hits / Various Artists * 1996 Rhino | Home | FRONT presents diggin' from the vaults DJ JIN'S FUNKY STRUTT * 1997 Victor

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