Midnight Love / Marvin Gaye * 1982 CBS

何といっても「Sexual Healing」です。治療ってコトでマーヴィンが病院に診察に来てエライ熱が出てるってゆうケッタイなPVがありまして、本盤が出た当時ベストヒットUSAとかで何回か見た記憶があります。兄貴がシングルを持ってたのですが、ナンセンスなソウルなおっさんの歌ぐらいにしか思ってませんでした。ところが何ヶ月か後、グラミー賞のシーンをTVでやってましてココでタキシードを着たマーヴィンのコノ歌の熱唱を目の当たりにします。そらぁもうドえらいことでした。涙は出るは、鼻汁、よだれ、失禁とありとあらゆる液体を放出する感動に遭遇した私は兄貴からシングルをぶん取って聴きまくりました。それから20年以上経った今でも感動できるって事でこのエロソングの凄さが分かっていただけるかと存じます。何が凄いかっていうと、絶妙のミディアムテンポ、素晴らしいコード進行、ローランドの808ドラム、ミュートの効いたギター、そしてマーヴィン自身の抑揚をつけた歌・・そのどれもが有機的に且つ完璧に組み合わさってとてつもないマジックを生み出しております。そん時はナンも考えず「え~な~」と聴いておりましたがコレが打ち込みR&Bの夜明けになるなんて・・・。
正直死んだ時も「セクシャルのおっさん死んでもうた」くらいで「代わりにライオネルリチオに頑張ってもらおう!」とアホ丸出しの事しか考えてませんでしたが、スタボンやLet's Get It On等の偉大な功績を大学になって聴いて遅ればせながら死を悔やみました。このまま生きてたら更なる黄金時代を迎えたに違いありません。それくらい画期的な作品であった事は言わずもがなです。セクシャルが凄すぎて他の曲が正直霞みますが「My Love Is Waiting」や「Midnight Lady」あたりも普通ならハイライトとなる好曲です。
「死ぬ前に大仕事やったんやで・・おっさん」
Sexual Healing
iku