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音系戯言

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Free Soul the classic of Brunswick / Various Artists * 2000 Victor

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 最初は「なんじゃい、薄めの曲ばっか集めやがって」と思ってたフリーソウルシリーズ。とんだ思い違いでした。毎回、有名無名を問わず“今の視点”で気持ちいい曲を実に上手くコンパイルしてくれます。その人気シリーズのレーベル編として組まれたシカゴ・ブランズウィック版です。正直、ジャッキー・ウィルソンとチャイ・ライツ聴いときゃオールOKと思ってたレーベルです。なんのこっちゃない、激素晴らしい楽曲の数々を目の前にして「あ~筋金入りのソウルファンの前でしょうもないこと言わんで良かった~」と心底思いました。うるさ型のイギリス人に人気なのも頷けるアレンジの渋さやグルーヴィーな曲構成は、今の耳にも心地良さ抜群です。同じシカゴでもチェスやオーケイとかよりもダンサブルで適度に洗練されたPopさがあり、微妙にジャジーかつ泥臭い味加減がほんまに絶妙です。
 1曲目から名刺代わりの名曲Barbara AcklinAs I The Same Girl」です。恥ずかしながらスゥイング・アウト・シスターの曲やと思っていた無敵オリジナル版です。(その更に元となったYoung-Holt Unlimitedのインスト「Soulful Strut」まで本盤に収録)冒頭から「おいでませ、ブランズウィックへ~」と女将が軽快にお出迎えです。続いてファルセットが軽快に決まるThe DirectionsWe Need Love」、グルーヴィーな演奏に乗せて男気あるVoが光るThe Lost GenerationLove Land」と素晴らしさ満開です。大御所The Chi-Litesは安定感抜群のダンサー「When Temptation Comes」、ポップなファンキー「Too Good To Be Forgotten」、秀逸マーヴィン・ゲイ・カヴァー「Inner City Blues」と渋いところ3曲収録。またポール・ウェラーも演りまくってた「Stoned Out Of My Mind」はシャイ・ライツではなくMaryann Farra & Satin Soulで収録。御大Jackie Wilsonは晩年の傑作ダンサー「Let's Love Again」、迫力のバリトンヴォイスがしびれるThe Eliminatorsは「Loving Explosion」、疾走感バリバリのファンクExit 9の「Fly」にStruttFunky Sign」と70年代の美味しいところをしっかりチョイス。そして大興奮の1曲、Tyrone DavisCome And Get This Ring」の登場です。スィングするこれ以上ないという演奏に抑揚バッチリのディープ・ヴォイスが冴え渡る絶妙の逸品です。2万回聴いても飽きることなど決して無い大傑作で、シカゴ・ソウルの醍醐味がこのタイロンの曲に集約されているといっても過言ではありません。最後はアレサの妹、Erma Franklinのドアーズ・シカゴ流儀カヴァー「Light My Fire」で激ソウルフルに締め。
「こんなの聴いてしもたせいで、シカゴ・ソウル音源が我が家に激増。罪な盤でっせ」

Tyrone Davis「Come And Get This Ring」


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