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音系戯言

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Elvis 56 / Elvis Presley * 1996 RCA

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 天使「おいおい、そこに入ってる曲は殆ど持っとるやないか」、悪魔「いやいや、この切り口は新鮮でええぞっ」、天使「何ゆうとんねん。PCで並び替えたら、何ぼでもその並びで聴けるぞ」、悪魔「でもジャケが激渋やし、音もアップグレードしとるやないか。かまへん、いっとけ」、天使「ええか、ええのんか、最高か」と我が体内で小競り合いがありつつ結局レジに差し出した1枚。没後25周記念として出された、過去の名編集の2002年音質アップグレード盤ですが、50年も前の音が劇的に変化するわけないと分かっていつつも色んな理由をつけて自分を納得させて買う有様です。しかしそれだけの魔力を兼ね備えたこの編集盤。素晴らしいジャケ写真に企画力の勝利です。タイトルにある'56年のエルヴィスといえば、メンフィス・サンレコードから全国区大手のRCAに移籍しRCA所有のスタジオでレコーディングし始めた年。いわば欽ちゃんチームからヤンキースへ電撃移籍を果たした直後の、研磨したてのビカビカのダイヤモンドみたいな時期です。ドーナツ食ってラスベガスでショーをしてた晩年のエルヴィスとはワケが違います。しかもロックンローラーであるエルヴィスに焦点を絞った硬派な編集がたまりません。収録バラードも熱きロッカ・バラードのみという潔さ。そんなナイスな視点で括られた熱き1枚なんです。
 勿論1曲目は移籍後初打席が大ホームランとなった「Heartbreak Hotel」。嬉しい未発表別テイクも共に収録です。そしてサン時代の勢いそのままの「My Baby Left Me」、「Blue Suede Shoes」あたりの豪速球は荒々しさも最高です。エルヴィス版R&Bともいえる「Hound Dog」、レイ・チャールズの「I Got A Woman」、ロイド・プライスの「Lawdy, Miss Clawdy」、ジョー・ターナーの「Shake, Rattle And Roll」、ドリフターズの「Money Honey」と黒人音楽も自らのスタイルで巧みに消化。もちろんR&B・ポップ・カントリーのどのチャートでも首位獲得となった特大ヒット「Don't Be Cruel」も収録。また素晴らしいのが初期の3大スロウやと思ってた「Any Way You Want Me」、「I Want You, I Need You, I Love You」、「Love Me」がバシッと収録ってことです。この辺りの抑揚のつけ方、色っぽさは誰も真似できないキングならではの歌唱でグイグイ引きこまれます。阿吽の呼吸で支えるスコッティ・ムーア(g),ビル・ブラッグ(b),D.J.フォンタナ(Dr)の鉄壁バックもエルヴィスの歌唱を盛り立てます。
「歴史的偉業を成し遂げた1956年にスポットを当てた見事な編集。サン録音と共に必携!」
I Want You, I Need You , I Love You


Comments 2

Nob

エルビスはゴスペルも良いらしいですよね。
まだ聴いていないけど・・・
でも、何を歌っても上手い~♪
私は、ダントツに「この胸のときめきを」が大大大好きなんです。 
子供の頃からずーっと。

背景が爽やかになりましたね。
人前でも開きやすくなりました(笑)

2007-09-03 (Mon) 17:52 | EDIT | REPLY |   

ezee

★Nobさん
 「この胸のときめきを」ですか!えらい情熱的ですね~ この曲はスモーキーさんちのミラクルズでも演っててファルセットが染みるヴァージョンもあったりします。ゴスペルでは「谷間の静けさ」が何といっても最高ですな!
 背景Hipヴァージョンは気に入ってたんですが9月ですし、泣く泣く止めました。無難でしょ!

2007-09-04 (Tue) 00:26 | EDIT | REPLY |   

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