
「何ゆうとんねん」と言われてもスマップです。'90年代はタイトなN.Y.系の凄腕ミュージシャンをバックに日常ネタを飄々と歌うのが痛快だったスマップの連中。「がんばりましょう」以降はシングル曲も名作連発で常に楽しみであったりしましたが、歌そのものに関しては上手下手とは別次元で素直な背伸びしない様が好感の持てるものです。特にキムタクの張りのある声なんかは、素晴らしいバック・トラックに決してひけをとらない健闘ぶりです。kinkiの堂本剛と共になかなかの実力派ヴォーカリストやと思ったりします。この5人組となってからの4枚目もただのアイドルのアルバムやと思ってなめてかかったらはね飛ばされるクオリティで迫ります。
中身は毎回趣向を凝らしたインスト「
Theme of 012」に続き、傑作シングル
「Peace!」のアルバム別テイクで最高のスタートです。Omar Hakim & Will Leeの激タイトなリズム・セクションにホーン隊がビッシと決まるファンキーな逸品。間奏のブレイクも鳥肌モンですが、堂々と対峙するスマップの面々も天晴れでダンスも最高でした。続いては樋口了一氏が手掛ける歌謡ファンク「
Possesion Possession」ではなんと全盛期Tower Of PowerのLenny Picketの鬼気迫るブロウが堪能できます。そして再びOmar & Willの激タイトなプレイが痺れる「
Duo」、Popなシングル・ヒット佳作「
たいせつ」と実にええ流れです。また中盤の聴きどころ「
ひと駅歩こう」は隠れた傑作で、ほっこりする歌詞にキムタクの渋い歌唱が光るアコースティックな名作でミスチル並みにハートに迫ります。後半も大ヒット「
夜空ノムコウ」、実に粋なChokkakuのGカッティングも冴え渡るアルバムのハイライトとも言える傑作Pop Funk「
言えばよかった」、EUのJuJuの弾き出すビートも最高なスガシカオ作の「
リンゴジュース」、何とWhat's Goin' Onのサンプリングに剛がラップ調で挑む「
Trouble」など聴きどころ満載の内容となってます。
「スマップにこのセンスをぶつけた製作陣に拍手!ジャニーズファンの音楽センス向上に大きく貢献」