Dancin' Grooves / Herbie Hancock * 1999 Sony

Jazz Funk
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 マイルス・デイヴィスと同じくアコースティック・スタイルのジャズでも名声を収めながら、エレクトリックを大胆に導入し進化し続けたハービー・ハンコック。ブルー・ノート時代のカンタロープ・アイランドなんかも激クールですが、ファンクに触発された'70年代のグルーヴィーな数々のトラックも見逃せません。近年のライブでもヘッド・ハンターズ時代の曲をバリバリに演ったりもしていて、もうそのカッコ良さに脱帽でしたがこちらはその'70年代に極めたジャズ・ファンクばかりを全てシングル・ヴァージョンばっかで綴ったリマスター編集盤。オリジナルより短いですが、いささか長尺な傾向にあるジャズ・アルバムよりコンパクトで気軽に聴きやすいサンプル盤やと思ったら全然OKです。
 強烈なのはNHK風に言うなら“その時歴史が動いた”ヘッド・ハンターズ1曲目「Chameleon」です。'80年代のヒット「Rock It」ではHip Hopとの接近もあったハービーですがココではその原点ともいうべき最高のグルーヴを構築してます。タイトル通り怪しげなハービーの音色に実にファンクなベース・ライン、そして絶妙のブリッジと文句無しの大傑作ファンクとなってます。ゆったりとした「Watermelon Man」再演に続いてはファンクに触発された事を明らかに宣言するズバリ「Sly」。えげつないハーヴィー・メイソンのドラムも堪能できます。中盤で凄いのは「Spank-A-Lee」に「Actual Proof」。ポール・ジャクソンのベースも暴れまくりで最高です。以降ワゥ・ワゥ・ワトソンやレイ・パーカーJrを擁したグループで「Doin' It」、「Hang Up Your Hang Ups」、「Spider」と絶妙Gカッティングを配置したハービー流ファンクを量産。後半はハービー自身によるヴォコーダーをフィーチャーした洗練されたファンクを4曲収録ですが、ポップなアプローチもカッコいい「You Bet Your Love」など一級品の曲が押し寄せます。しかも最後にはたまらんお楽しみが。なんと「Chameleon」のRe-Mix 12inch Versionで、それまでが序章に過ぎなかったとまで感じる悶絶レア・ヴァージョンで、コレだけはCoolな演奏が飽きることなく14分と長きに渡って楽しめます。もう賞賛に値する快挙の収録と言えます。
「オーソドックスなジャズに固執しないで進化し続けたハービー。実にファンクなおっさんです」


Herbie Hancock & The Headhunters - Chameleon (Part 1 of 2)

テーマ: 洋楽CDレビュー | ジャンル: 音楽

012 Viva Amigos! / SMAP * 1998 Victor | Home | Smooth Grooves Volume 3 / Various Artists * 1995 Rhino

コメント

70年代,万歳!!

ezeeさん
70年代の音してますね。単純なコード進行でこんなにグルーブできるなんて、ハービーはフォンキーなおじさんですね。

2007/06/29 (Fri) 04:19 | おんが #eYj5zAx6 | URL | 編集

カメレオンは本当、大好物です。
コレでジャムったら1時間くらい遊べそうですな。しかし上手い人が演るファンクは聴いていてホント気持ちいいですわ!

2007/06/30 (Sat) 00:30 | ezee #- | URL | 編集

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