Smooth Grooves Volume 3 / Various Artists * 1995 Rhino

しっとり、まったりするにはもってこいのライノ名編集シリーズの第3弾。湿度の高いこの季節に、このヌメリ感に身をまかすのもなかなか快感です。(殆ど変態) 昔は一生懸命メロエロ・スペシャルとか編集テープをしこしこ作ってましたが、最近は面倒なのでこういうセレクトもんを重宝します。入れ替わり立ち代りおっさんがファルセットなんかも駆使して歌い上げる様はなかなか感動的でもあります。何せ濃ゆいですから着替えでも用意しとかないとエライことになるので要注意です。
中身はまずThe Floatersといったらコレしか知らん「Float On」の11分長尺ヴァージョンでいきなり体がしっとりモードに。一度頭に染みついたら離れないリフレインが印象的です。Norman Connorsのリーダー作でMichael Hendersonがメロウに決めたヒット「You Ara My Starship」、アーニーのギターも湿度たっぷりに絡むThe Isley Brothersお得意のまったり系「Voyage To Atlantis」と冒頭3曲でネチョネチョに。続いてはTower Of Powerの黄金期を支えたLenny Williamsの泣きまくりソロ大作「'Cause I Love You」、メロウながら骨のあるバックも冴えるThe New Birth「It's Been A Long Time」とかなりディープに迫ります。圧巻なのは中盤の甘茶3連発です。The Delfonics「Hey Love」、Blue Magic「Stop To Start」、The Stylistics「Break Up To Make Up」と体が溶けていくのが実感できます。ファルセットもさすがグッチ裕三の上をいきます。(当たり前か)そして本コンピのハイライトと思える前出のレニーのTower Of Power時代の名唱をたっぷり味わえる傑作バラード「Willing To Learn」で心地良い胃のもたれが。続く女王Aretha Franklin「Something He Can Feel」はアン・ヴォーグも歌ったカーティス・コラポの名作。終盤はキャべジンをほりこむが如くRay,Goodman & Brown「Special Lady」、Rene & Angela「You Don't Have To Cry」でCool Down。よう考えてあります。
「恋人と聴く人は更にヌメヌメ感上昇間違いナッシングです!」
The Floaters - Float On
JJ