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音系戯言

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Bags Groove / Miles Davis * 1955 Prestige

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 JAZZのイメージっていうと、まずどうしても頭に描いてしまうのが所謂ハード・バップ的なもの。本当はもっと自由で色んな形態があるのでしょうが、個人的には渋くクールな匂いが充満している50~60年代のプレスティッジやブルーノート周辺のJAZZは魅力的なものが多いです。テーマがあって、わりとメロディアスなアドリブが展開されるハード・バップはJAZZの王道みたいな感じで実に親しみやすさを感じたりします。そこに強烈な個性を持ったプレーヤーがエネルギッシュな演奏で魂を注入するところがたまりません。マイルスはどの時代にも名演を残してますが、この時代のものが一番しっくりきます。なぜなら!親父のレコードが家にあり“ただ聴き”できたからなんです。身近なもんに自然に愛着が沸くってのはしょうがないっすな。昔は大橋巨泉とかがTVでじゃんじゃんJAZZの良さを吹聴してて、結構ポピュラーな音楽として君臨してたみたいです。信じられんです。
 しかし不変のカッコ良さがあるのがJAZZの凄いところ。このハード・バップの夜明け的な名盤とされる本作も緊張感溢れるアドリブ・プレイが満喫できる素晴らしき作品。まず冒頭に収められたタイトル・トラック「Bags' Groove」。クールなテーマが実にイカすMJQでも有名なブルース作品です。間をうまく使ったマイルスのソロがまずスタイリッシュに決まると、ミルト・ジャクソンのヴィブラフォンがシビれるソロを。このミルトの中盤が実にグレイトでこのアルバムの象徴的な場面やと思ってます。ほんまエエ感じです。そしてピアノのセロニアス・モンクが個性的なソロをとってマイルスのトランペットに戻るって場面もシビれます。2テイク収められてますが、緊張感に満ちた1stテイクのほうが好みです。続いてはクッキンでも演奏されたソニー・ロリンズのオリジナルにして名作「Airegin」。激しいシンバルさばきがモロにハード・バップ的で最高です。豪快なソニーのテナー・サックスが何といっても聴きもの。またマイルスお得意のミュート・プレイも炸裂する「Oreo」では、パーシー・ヒースのグイグイくるウッド・ベースや、これぞファンキーと言いたくなるホレス・シルヴァーのピアノもたまりません。エラ・フィッツジェラルドも歌ってたスタンダード「But Not For Me」も2テイク収録ですがリズミカルに進行していくソロ回しも聴きどころ。ブルージーかつコンパクトにブイブイ吹きまくるソニーの自作曲「Doxy」もグレイト。ってことで、どれも名演と呼ばれるだけあります。
「なんでもバグスってのはミルトの目のくまから命名。タイトル・センスもシャレてます。」

Airegin


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