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音系戯言

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Four & More / Miles Davis * 1964 Columbia

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 予測不能のカウンターパンチをバシバシ浴びたい時などは、やっぱりJAZZ。冷や汗が出るほどの緊張感が快感極まりないマイルスですが、暴走機関車の如くぶっ飛んだ演奏が聴けるのがこのライブです。張り詰めたテンションの中で、「喧嘩売ってんのか?」というような凄まじい音像が爆裂。メンツはピアノにハービー・ハンコック、ベースにロン・カーター、テナーはジョージ・コールマンですが、最初に喧嘩を売りだすのが紛れもなくドラムのトニー・ウィリアムス。とにかくもの凄い疾走ぶりで全員を煽っていて、応える面々もいちいちカッコええのです。収拾がつかないようで、よく聴くと全員が5人6脚でボルト並みの速さで見事にゴールインするっていう神技を涼しい顔して演ってる感じです。64年のN.Y.ライブですが、同日公演のスローテンポ・トラックは姉妹アルバム「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」に収録し、こちらはアップ・テンポの爆裂トラックのみで構成。BGMとして聴き流すことは、まず不可能です。
 収録曲は何故なのかは分かりませんが、何れも狂ったようにテンポ・アップされていてスタジオ録音とは違った新鮮さが。とにかく「なんで、そこまで?」っていうくらい速いです。ロン・カーターが奏でるベース・ラインからマイルスのソロ突入でいきなりパンク・モードとなるバンドに興奮する御馴染「So What」から凄いハイ・テンション。テナーのジョージがおとなしく聴こえるくらいです。どの曲も終盤にソロをとるハービー・ハンコックですが、どれもクールで最高です。そして何と言っても個人的ハイライトは2曲目の「Walkin'」。こちらも壮絶ですが、トニーのハイハットだけでも酔えます。まず各々が鋭いフレーズの応酬でシビれますが、終盤、テーマに戻る時などはホンマ鳥肌。凄いの一語に尽きます。後半戦もオリジナルをテンポアップした「Four」がまた凄い出来で、ここでもトニーのドラムは特筆モノのエキサイティングなプレイ。「ほんまに10代かいな」と思わせる熟練したテクニカルなさばきです。そしてイントロからロン・カーターがグイグイ引っ張る「Seven Steps To Heaven」でもマイルスの1stソロはコンパクトながらバシッと決めてます。最後の「Tehere Is No Greater Love」ではマイルス18番のミュートされたトランペットが縦横無尽に暴れまくり。アルバム中、最も落ち着いた演奏でホッとしたりします。全員、我に帰ったような演奏で唯一リラックスして聴けます。
「吹きまくってるマイルスを聴きたかったらコレ。しょーもない格闘技より興奮間違い無し!」

Comments 4

1-SHOW

大好きです!

これを聴くと血圧が上がりまくりです。この緊張感も、また、素敵♪

2009-11-29 (Sun) 03:30 | EDIT | REPLY |   

ezee

★1-SHOW さん
 これは異様な緊張感っすね。機械では再現できない、男たちの戦い。ほんま素敵です!

2009-11-29 (Sun) 23:37 | EDIT | REPLY |   

ナルダン珈琲店主

まいど

此れ書きたくても書けまへん 何故なら {The Complete Columbia Album Collection}
届くの楽しみにしてたんやけど、いつ入荷できるのか定かでないし、先に購入された方のコメント見てたらジャケット乱雑でトホホホや、言うてはったんで、やむなく諦めました あ~狂気を含んだフリーキー尚且つクール・ビューティーなマイルス・ミュージック早く聴きたいです。 

2009-11-30 (Mon) 23:55 | EDIT | REPLY |   

ezee

★ナルダン珈琲店主さん
 マイルスのコンプリート集とは、いかついブツですね。
紙ジャケの再現はなんでも日本が一番みたいっすね。こういうトコは緻密な国民性がでますな~

2009-12-02 (Wed) 23:33 | EDIT | REPLY |   

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