Never A Dull Moment / Rod Stewart * 1972 Mercury

Roots Rock
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 その昔、カリスマ的に君臨したスーパー・ロック・ヴォーカリストなる種類の人。最近は自分が知らんだけなのか、そういう後世にも名を残すような絶対的な存在の人がロックでは登場してないように感じます。女たらしで有名だったロッドもただのスケベではなくスーパースターと呼ばれるに相応しい活躍で、音楽的にも'80年代前半までは真摯な姿勢でつくりあげた名作連発でございました。特に英国的トラッド趣味とサム・クック直系の熱唱スタイルが絶妙な調和を持ったマーキュリー時代の諸作にはハズレ無しと断言できます。そもそもこの時代のロッドといえばご存知の通りフェイセズも並行して活動していますが、どっちのアルバムもよう似た製作陣ですのでフェイセズの名作と一緒に違和感なく聴けるのがええところです。アメリカ進出後は流行を追ったりして軸がぶれてまう時があったりすのが玉に瑕ですが、この辺の録音はルーツに準拠した上で気心知れたバックの好演もあり歌い手として最大限の魅力を発揮してるように感じます。ソロ4作目となる本作はフェイセズと共に上昇気流に乗った勢いある音が魅力です。
 まずは何はともあれ「True Blue」です。もう最高としか言い様のないオープニングでバックは4人共フェイセズ。このええかげんな区別の無さもたまらんこの曲は、ぶっといロニー・レインのベースにイアン・マクレガンのエレピ、ロン・ウッドのドローンとしたゼマティス・ギターと全てが絶妙に絡み合う傑作哀愁ミディアム。次に「Lost Paraguayos」、「Mama You Been On My Mind」と田舎くさいトラッド調のナンバーが続く最高の流れです。この辺の英国風カントリー趣味が適度にブレンドされたスタイルはマーキュリー時代ならではの音で、ロッドの歌も相性抜群です。後半はジミヘンの名作カヴァー「Angel」がまた素晴らしい出来。ここでまたも登場のロニー・レインの歌心あるベース・ラインは凄い存在感で全部参加して欲しかったと思わざるえません。またフィドルとイアンのオルガンが無茶苦茶ええ感じのシングル曲「You Wear It Well」、ラストのソウル名作2連発となる名バラード「I'd Rather Go Blid」にサム・クック・クラシック「Twistin' The Night Away」と最後まで誉めだしたらきりが無い惚れ惚れする内容です。
「この時代あってこそのスーパースター、ロッド。ただの女たらしやおまへんで」

True Blue (Live 1973)


Angel


テーマ: 洋楽CDレビュー | ジャンル: 音楽

D & B Together / Delaney & Bonnie And Friends * 1972 Columbia | Home | Best Hit Singles / Twist * 1993 Canyon

コメント

ミーハーですが、Rodで初めて聴いたアルバムがこれです!
“True Blue”でぶっ飛ばされ、
“Angel”で涙して・・・。

未だにターン・テーブルに乗ることが多い
1枚ですよ!

それにしても、“True Blue”の始まり方、
あれは反則ですよね♪

2007/05/29 (Tue) 06:37 | リュウ #- | URL | 編集

この時代のロッドは,ホンマに,メチャクチャ,カッコ良かった。

Mercury からリリースされた作品については,コンプリート集があります。
"Reason To Believe: The Complete Mercury Studio Recordings (3 CDs)"

2007/05/29 (Tue) 22:25 | Mr.Pitiful #iL.3UmOo | URL | 編集

★リュウさん
初めてがコレとは素晴らしいっすね!
私は兄貴の持ってた「パンドラの箱」っていうパッションとかの入ってたやつでした。今思えばコレもマーキュリー時代っぽい香りのするLPで良かったです~

2007/05/30 (Wed) 00:04 | ezee #- | URL | 編集

★Mr.Pitifulさん
 コンプリート集! 邪道ですが、じつは某大手レンタル屋で以前借りました。というのも殆どバラでCDやらテープとかあったので・・i-pod用にですが。しかしこの時代はサム・クックへの愛情がストレートで好感持てますな!

2007/05/30 (Wed) 00:10 | ezee #- | URL | 編集

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