
「ええねぇ〜」と思わずアゴを撫でてしまうコンシクエンスのこのアルバム。苦節十何年目かにしてメジャー初のフルアルバムってことですが、クラシック的名作連発だったATCQ(彼はQティップのほんまの従兄弟)のアルバムや、近年のカニエ・ウェストの諸作でも客演していた人で、Hip Hopファンには既に馴染み深い人。そんな事で実力バリバリの経歴の人ですが、今回晴れてデビューしたレーベルもカニエ主宰のG.O.O.D.ですのでネイティヴタンの流れを汲んだ素晴らしい音が溢れ出てきます。正直、今の時代にこういう渋いドープな感じのアルバムがメジャードロップってことに驚きと嬉しさを感ぜずにいられません。ジャケのほうも「アゴなしゲンさん」(精彩を欠くヤンマガで唯一気を吐く傑作)っぽいイラストキャラが実にええ感じです。
さて中身ですが1発目「
Job Song」はコンシクエンスが低迷期に苦労した仕事や就職の姿が垣間見れる作品。ゴーストフェイス・キラーともやったKoolaidがエエ仕事しててボブ・ジェームス“Nautilus”をサンプリングしたクールなサウンドを構築。注目のカニエ絡みも、哀愁感漂うフルート音ループにカッコよくラップする「
Don't Forget Em」、イントロにSmokey Robinsonのミラクルズ時代の声も登場した後Al GreenのHi Sound 早回しがソウルフルに決まる「
The Good, The Bad, The Ugly」、ファミリーの成功を疾走感抜群のトラックに乗ってかます「
Grammy Family」と何れもが興奮を避けられない内容となってます。またラモン・ドジャー使いのメロウなグルーヴが心地良い「
Pretty Little Sexy Mama」、
John Legendが登場しソウルフルヴォイス&ラップまで披露の「
Feel This Way」、緊迫感溢れるハイハット&スネアループがたまらん「
Callin' Me」、ええやんけ〜と思ったらまたもやKoolaidの仕業だった「
Disperse」とそこらじゅうでガッツポーズがでます。後半にもメロウの極み的スロウ・トラックに成功をかみしめるようにライムするのが印象的な「
Who Knew My Luck Would Change」あたりも極上の出来です。
「さすがカニエ・ファミリー!ATCQとかコモン好きにはたまらん傑作ですな。」