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音系戯言

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Rhythm Country & Blues / Various Artists * 1994 MCA

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 壮絶なまでの異種格闘技戦が繰り広げられる壮絶バトル盤!というのはウソで、ソウル系とカントリー系の名人達が実に有機的にスムーズかつスリリングに競演しているのが目いっぱい聴けるナイスな企画盤です。当時のMCAレコードの偉いサンが発案し、プロデューサーDon Wasが上手にまとめ上げています。元々ソウルとカントリーの融合ってレイ・チャールズがやってたように相性は良好です。Don Wasも「古典的な名曲を分解したら構造にそんなに違いは無いはず。これは本当に素敵なアイデア」と言ってはります。そんなワケで出た当時予想外に良かった、凡戦「猪木VSアリ」なんかよりよっぽど楽しめた名共演を紹介。
 頭が肝心ってことで1発目はVince Gill & Gladys Knightのモータウン古典「Ain't Nothing Like The Real Thing」で最高のスタート。原曲も素晴らしすぎの名曲ですがグラディスの声でこの曲が聴けるだけで至福の時が味わえます。ヴィンスの歌とカントリータッチのGソロも好アシストです。続いて、最初の「well, hello there~」で鼻血が出るAl Green & Lile Lovettのウィリー・ネルソン作「Funny How Time Slips Away」です。長らくゴスペル界に身を置いていたアルが全盛期同様の激ソウルヴォイスを披露し大興奮でした。Hiスタジオの名手ティニー・ホッジス(g)やビリー・プレストン(org)もしっかりサポート。また唯一、ホンマに格闘技みたいなLittle Richard & Tanya Tuckerのエディ・コクラン「Somethin' Else」は白熱の展開。他にもカントリーギターの第一人者Chet Atkinsがニューオリンズの重鎮Allen Toussaintに絡む「Southern Nights」、ゴスペル魂爆裂のThe Staple Singers & Marty Stuartが奏でるThe Bandの大傑作「The Weight」、Sam Moore & Conway TwittyRainy Night In Georgia」、Ponter Sisters & Clint BlackChain Of Fools」など注目のコラポがズラリ。最後は“家族”を考えさせられるGeorge Jones & B.B.Kingがクラレンス・カーターで知られるヒット作「Patches」を余裕たっぷりに披露。
「数あるデュエット企画盤でも屈指の名盤。長いこと聴けまっせ。」
Lyle Lovett, Al Green - Funny How Time Slips Away


AIN'T NOTHING LIKE THE REAL THING - Vince Gill & Gladys Knight


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