和風ソウル・ドレッシング/ Various Artists * 2001 Universal

同年代で飲みに行ったりするのが気兼ねなくて楽しいのは勿論なんですが、オッサン(自分より10才以上年上を指す)と行ってゴチャゴチャ言われもって飲むのもおもろいモンです。そんな時のカラオケは昭和歌謡満載でこれまた楽しい。そんな飲み会で覚えた歌って沢山ありますが、大先輩がドアを閉めるアクション付きで熱唱する尾崎紀世彦「また逢う日まで」は社会人になって名曲と再確認した1曲。小学校にも入ってなかった頃の曲なので微かな記憶でしかなかったのですが、ちゃんと聴きたいっ!と思って探したらブチ当たったのがこのオムニバス。バリバリの古き良き歌謡曲ばかりですがソウル風味の曲が集結されてるのがミソで、なかなか今様のエエ企画やなぁと感心した編集盤となってます。
収録の16曲はまず先述の「また逢う日まで」。オリジナルはやはり素晴らしくドラマティックな筒美京平印のメロディーにスゥイングするバッキングバンド&ホーン、そして結構感動する歌詞も完璧です。そして同じくらいグレイトなのが映画野生の証明でも使われた町田義人「戦士の休息」で、これまたソウルフルな歌唱、泣ける歌詞、言う事ナッシングです。上田正樹はアレンジこそちょっと時代を感じるソロ初ヒット「悲しい色やね」収録ですが、これも数年後もリアレンジして素晴らしい演奏で演り続けている傑作。またシティソウル系では切ないメロが光る、これまた筒美京平の傑作で大橋純子「たそがれマイ・ラブ」、軽快にハネる布施明「君は薔薇より美しい」、渡辺真知子でも一番好きだった「ブルー」と痒いところをドンドンかいてくれます。他にもチークの定番のつのだひろ「メリージェーン」、ジャパニーズ・ドゥワップの先駆者キング・トーンズ「グッド・ナイト・ベイビー」とあまりにもニクイ選曲となってます。最後は関西ソウル不朽の傑作、河島英五「酒と泪と男と女」で締め。
「欲をいえば堺正章とかクールファイブも入ってたら個人的にパーフェクトやったです。」
たそがれマイ・ラブ
戦士の休息
samyu