Groove Crusade * The Crusaders * 2003 Blue Thumb

元々グループ名の冠に“JAZZ”の文字がくっついていたクルセイダーズ。'60年代初めからアルバムを出し続けた彼等が名前をシンプルにし、Motown系のレーベルに移籍してポピュラーな存在になってからのGroovyな名演を集めた編集盤です。ずっとフュージョンど真ん中のバンドやと思っていて、フュージョン=「魂を揺さぶる事の無い退屈極まりない音楽」と決め付けていた私にとって自分の聴くべき範疇外の人等と思ってました。学生時代に先輩から借りてしょーもないモノばかりではないと心を改めたのがStuffとかこのクルセイダーズでした。日本産の一部のくだらない人気フュージョンバンド=フュージョンっていう脳内図式による大いなる誤解やったんすな。それにしてもジャンル分けとは恐ろしいもので大変便利ではありますが全て一緒くたになって分けられますので、決め付けで聴いてると良いモノに気付かず損することもあります。そんなことでJazzっていうより70'sソウル、ミーターズやスティーリー・ダンあたりと聴いても違和感無く聴けるこのアルバムは、適度にJazzyでありながら熱いFunk感覚もしっかり詰まった名演がズラリです。
何といってもJoe sampleのCoolなエレピにWilton Felderのテキサス魂溢れるテナー・サックスが聴きモノですが、ドス黒いファンク「Scratch」、「Creole」、「I Felt Love」なんかはCoolでマジでしびれまくりです。またDavid T.Walkerもナイス・アシストする「Don't Let It Get You Down」、田舎道をゆったり前に進む感じがたまらん「Way Back Home」などゆったりしたグルーヴも最高です。都会的なサウンドにRandy Crawfordのソウルフルな歌をフィーチャーした「Street Life」あたりも聴き逃せない逸品ですが、本作最後に収められたキャロル・キングの「So Far Away」なんかはStix Hooperの正にグルーヴィーなドラムにリラックスしたWayne Hendersonのトロンボーンも実にエエ感じ絡むグループ真骨頂的グルーヴで言う事無しです。
「ファンク・バンド、クルセイダーズここにあり!余裕たっぷりの演奏がニクいでっせ。」
STREET LIFE
Nob
そうなんですよね!