Summer Days (And Summer Nights!!) / The Beach Boys * 1965 Capitol

あまりにくそ暑い日々が続きますが、先般海に繰り出したら道中カーステからFMでビーチボーイズの特集が。単なる季節モンでは済ませられない偉大なグループですが、夏にこの素晴らしい歌声は“凉”をもたらしてくれます。日本のTUBEなんかも夏バンドとして有名ですが逆に暑苦しい曲ばかりで辟易しますが、こちらは気分高揚、納涼感満載、新陳代謝加速といいことづくめです。10代後半の頃ヒットした名曲Kokomoで一気にファンになりましたが、やはり60年代中盤くらいまでの単純明快な名曲群は今もってギラギラに輝いてます。毎日遊びほうけていた学生時代、須磨海岸に行くカーステカセットのレギュラーでもありました。
このアルバムは収録の「Help Me, Rhonda」が好きでたまらず初めて買ったオリジナルアルバムですが、当時実家に帰ったら兄貴が既に買っていてずっと家に2枚もあった思い出深きアルバム。バンドの頭脳でもあった天才コンポーザーBrian Wilsonが病みだしてきた頃に出たモノですが、音は絶好調でハーモニーも非の打ち所無しとなってます。先に書いた「Help~」は私が聴きなれたモノとは別のシングル・ヴァージョンとなっていて清涼感あるイントロが変わっていて少し残念でしたが曲の激グレイトさは変わりなくAl JardineのぶっきらぼうなVoやコーラスも最高なサビなど言う事無しです。そしてイントロが鳴っただけで興奮する歌詞も最高な「California Girls」はMike LoveのチンピラVo真骨頂といえる大ヒット曲で素晴らしいハーモニーをサラリと聴かせもう“粋”を完全通り越してます。続く「Let Him Run Wild」もBrian Wilson殿下の宝刀ファルセットも冴えまくりフィル・スペクターっぽい音も絶妙の出来。他にも前半の初期のホットロッドサウンドを彷彿させる明るいサウンドが何ともいえん「The Girl From New York City」や、これまた歯切れ良いAl Jardineが素晴らしいこれぞアメリカンサウンズといえる胸きゅんのスペクターカヴァー「Then I Kissed Her」とBrian以外も見せ場バッチリです。
「海パンのMike Loveに、涼しいカッコせえ!と、つっこみたい長袖Brian Wisonのジャケもエエ感じでっせ」
Then I Kissed Her
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