#1's / Mariah Carey * 1998 Columbia

トミー・モトーラはマライアを見っけてシンデレラに仕立て上げワイフにする前までは良かったんですが、それ以降は最悪です。Music Box以後のポピュラー指向のバラード偏重主義は、おそらくモトーラのおっさんが「こういうのをやった方がいい。世界はそれを望んでいる。」とか言って唆したに違いありません。そう考えるとスパイラル状態に下降していった音楽的不振と結婚時期も合致して都合がよろしいです。独占欲が強かったのかせっかくの美しさと素晴らしい音楽性を上手に料理できんかったんは夫として失格ですな。何にせよ自分も仕事でジュエリー扱ってますがハリー・ウィンストン級の高品質ダイヤが本当に似合う人は限られてます。やはりハイジュエリーも違和感無く身にまとい、自在に7オクターブの声を操るマライアはショービズ界の至宝です。ちょっと太りやすいのが玉に瑕ですが皆で大事にしましょう!
この離婚後に出た初となるベストは激素晴らしいジャケだけで買う価値大ですが、当時の新曲やら別Mixやらも収録でなかなか外せない内容です。冒頭からジャーメイン・デュプリのアルバムに収録されていた「Sweetheart」のPop VersionでCoolに決めてくれます。Whitney Houstonとの世紀のデュエットともてはやされた「When You Believe」はBabyface印の高品質バラードで双方バランス良く歌ってます。またバタフライ版からBrian McKnight主導版にリフレッシュされた「Whenever You Call」も好感触ですし、恩人ブレンダ・K・スターの「I Still Believe」も嫌味なくカヴァーしてます。カヴァーでは取り上げてくれただけでも満足のダイアナ・ロス「Dou You Know Where You're Going To」は中々の出来。ニルソンやジャーニーはいらんけどコレはいけてます!トムトム・クラブ使いが新鮮だった「Fantasy」も今や故人となったWu-TangのO.D.B.フューチャーのRemix仕様が嬉しい収録でキ○ガイRap全開でもう最高です。既発では「Emotions」、「Someday」、「Dreamlover」あたりのダンスナンバーは歌唱もパンチ力があり文句無しです。ちょっとオールディーズっぽい「All I Want For Christmas Is You」はヒットしただけあって日本盤ボートラとして収録。ベタですが実は嬉しかったりするPopな名曲です。
「いわばトミー・モトーラ期のベスト。戦績はNo.1だらけで凄いです!」
"All I want for Christmas is you"
When You Believe ft. Whitney Houston