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音系戯言

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The SingleS / The Street Sliders * 2018 Sony

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 デビュー35周年としてリリースされたストリート・スライダーズのシングル集。最近ではJoy-Popsとしてハリー&蘭丸の活動もしてるのに、やはりスライダースの看板は重いのかJames&ZUZUとは合体しないのが、なんとももどかしいですが、肩肘張らずにシレッと復活して欲しいところです。ストーンズ影響下のバンドでは最右翼だったけど、決定的に違ったのは“ミック・ジャガーの役どころ”がいなかったこと。キースが2人っていうか、ミックやブライアン・ジョーンズのような好奇心旺盛な人と、頑固一徹なキースみたいな人が化学反応する多様性とは逆でしたが、70年代ブラウン・シュガー期のストーンズ・スタイルの深堀りは素晴らしかったです。ミック&キースのベクトルがルーツ・ミュージックへ向かって一致した時のような、ウネリがスライダーズにはずっと存在。ミックのような社交性を持った戦略的ビジネス・パーソンの役割がバンドにいるのとは違った、ぶっきらぼうさがスライダーズの独特の魅力でした。
 そんなことでシングルでも名曲が多かったスライダーズのデビュー35周年としてリリースされたシングル集。83年デビュー曲「Blow The Night!」から全54曲の収録。まず嬉しいのが自分が初めてスライダーズで手にした高校生時代「Easy Action」と「Hold On」のシングル・テイクの収録。名作“Bad Influence”で聴いたとき「これと違うーっ」ってなった別テイクより抜け感抜群のベスト・テイクです。代表曲「Boys Jump The Midnight (Single Version)」もこちらの方が生々しくて良いです。この辺からのシングル・オンリー曲がズバ抜けて傑作揃いで、88年の疾走感がたまらん「Too Bad」や、哀愁スロウ「ありったけのコイン」に、大人気R&R「ハートに風穴」なんかは最高到達点とも思える絶好調ぶり。R&Rファン必聴と言い切ります。B面によく収められたいた人気曲のライヴ・テイクも聴きどころ。87年「風が強い日」のB面「のら犬にさえなれない(Live Version)」、88年「Baby. 途方に暮れてるのさ」のB面「Back To Back(Live Version)」あたりは、最も勢いに乗っていた時期の充実テイク。Long VersionEnglish Versionが聴けるのが85年の「カメレオン」や「New Dance」はマニア向け。迷い始めた90年代突入前に出された缶ペンケース入り・シングル3枚組“Route S.S.”は「いい天気」と「BADな女」でまだ勢いを感じますが、Joy-Pops名義「Get Out Of Of My Mind」に「Empty Heart」、土屋公平のソロ曲と、次の絵姿を模索する様も垣間見れます。90年前半の活動休止明けのシングル「WAVE'95」ではSly & Robbieのリミックスなどの試みもありましたが、いよいよ活動も終焉期に。97年以降はスタジオ・アルバムさえ出ませんでしたが、衝撃の笑顔ジャケだった97年「Shinin' You」と「いつか見たかげろう」は素晴らしい曲でした。開き直ったような堂々さが楽しみな感じでしたが98年「Get Up & Go」が最終シングルに。カップリングの「Ride on fuckin' age」は年輪を感じる佳曲です。このラスト2枚のシングルは好調期回帰を感じさせる出来だったので、2000年での活動停止は残念でした。
「さぁ、Joy-Popsの後はコレです。ぜひマイペースで頼みます!」

ハートに風穴


ありったけのコイン


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