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音系戯言

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Mariah Carey / Mariah Carey * 1990 Columbia

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今では上沼恵美子のような存在ですが、デビュー当時は奥ゆかしい感じがメチャメチャ可愛かったマライア。50才を超えた昨年もチャートNo.1獲得で、90年代からの各ディケイド全部でNo.1獲得という偉業も成し遂げてます。女王キャラになったバタフライあたりからのHip HopやR&Bへの傾倒もそれなりに良いのですが、やはりデビュー時の初々しさ、スリムだけれど張り上げた声量も音域も凄かった当時のマライアがあってこそ、今もファンが離れない理由。鳥類にしか聴こえない(←嘘です)とも言われた超絶ハイトーンも話題の的でしたが、本質はアレサ・フランクリン影響下の超絶ソウルフルな歌唱。90年代のR&B黄金時代の礎ともなりました。
 本作は、CBSのトミー・モトーラ社長がデモ・テープを聴き、これは凄いっとナラダ・マイケル・ウォルデン等をプロデューサーにつけて仕上げたややブラコンっぽさも残るデビュー作。大ヒット・シングル連発の先陣を切ったデビュー・シングル「Vision of Love」は、キャロル・キングっぽくもありつつ、よりゴスペル・ライクに仕上げた強力スロウでした。しかし本作で個人的1等賞はアップの「Someday」で、薄めのニュージャックみたいなダンス・ナンバーながら、20才とは思えない迫力ある歌唱で度肝を抜きます。同趣向でラップも取り入れた「Prisoner」もかなり高得点。ゴスペル・ライクな「There's Got to Be a Way」やリチャード・ティーのピアノも光る「Vanishing」あたりも素晴らしい出来です。他にも、これまたレンジの広さを上手く使った「All in Your Mind」、アニタ・ベイカー的なクワイエット・ストームも感じる「Alone in Love」、グルーヴィー・ミデイアム「Sent from Up Above」など、今とは違ったマライアが楽しめます。オーラスの感動的バラード「Love Takes Time」まで、堂々たる全力歌唱です。
 また本作とは別ですが、デビュー30周年を迎えた昨年、企画モノの一環で出たのが"The Live Debut - 1990"と題された本作のお披露目となったN.Y.クラブでのミニ・ライヴ音源EP。このダイヤの原石時みたいなフレッシュな若々しいマライア。これがマジ最高で、アルバムから3曲「Love Takes Times」、「Vision of Love」、「Vanishing」と自作曲を披露ですが、なんとアレサ版を参考にした「Don't Play That Song」も演っていて、これがまた絶品。男性3人コーラスを従えた小編成生バンドでの演奏は、あの名演“MTV Unplugged”を彷彿させる感動的なパフォーマンスです。
「本当にセクシーで、綺麗で、上手かったマライア20才。グレイト!」

Don't Play That Song (Live at the Tatou Club, 1990)


Someday (Official HD Video)

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