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音系戯言

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Livin' High Off the Goodness of Your Love / The Barrino Brothers * 1973 Invictus

Livin High Off the Goodness of Your Love

  気性の荒さが裏目に出た、もうすぐ任期終了のトランプ大統領。今回、暴動の扇動に繋がってしまった発言。思想は別にして、外交なんかの手腕はエエとこあったのに勿体ない。。ただイマジンのような世界は、残念ながら歴史上ありえないですが、暴力にも節度と秩序が必要です。そんな事で、非常に寒い日々、平和にコタツでみかんでも食いながらソウルでも聴こうっと、てな感じでバリノ・ブラザーズです。60年代隆盛を誇ったモータウンもやや陰りが見え始め、心機一転ロサンゼルスへ移転した時に、モータウン・サウンドの伝統を守るとばかりにデトロイトで勃興した新レーベルが、彼らが所属のインヴィクタス/ホットワックスでした。Holland-Dozier-Holland(H=D=H)といったモータウンの中核メンバーが運営していたので、老舗の味はなんとか継承って感じです。70年代歌謡曲も大きく影響下にあったと感じる、ベタなアレンジにキャッチーなメロディはイナたくも、がっつりとアフロなソウルを感じられます。
 このバリノ・ブラザーズ。テンプスオリジナルズファンタスティック・フォーが好きな人は間違いなく好きなグループ。余談ですが90年代活躍したジョデシィの叔父も在籍です。まず登場の「I Had It All」でガッツポーズ必至。60sモータウンをベースにコンガ、ストリングスを効かせた出汁、そこにしっかりバリトン・ヴォーカルに優美なコーラスが、コシのある麺とネギ・チャーシューの如く絶妙のバランスで絡みます。これぞ王道ソウル・ミュージックというような高揚感溢れるメロディがまた最高。学生時代に初めて聴いた時に一発で心を持っていかれました。続く、同趣向のミディアム〜スロウ「It Doesn't Have To Be That Way」、「Rain」も絶品で、随所で魅惑のシタールもしっかり効きます。ジャンプ・ナンバー「Try It, You'll Like It」、これまたテンプスを意識したようなファンク「Livin' High Off the Goodness of Your Love」など、アップ・テンポもイケてます。終盤も、絶品といえる「When Love Was A Child」など、コーラス・グループの手本のようなスロウを投入。熱いミディアム「Well Worth Waiting For Your Love」で本編終了後は、シングル曲のボートラを収録。70年のシングル「Trapped In A Love」、71年「I Shall Not Be Moved」といったキャッチーなリズム・ナンバーも、なんとも魅力的です。ただ73年「Born On The Wild」はちょっとノーマン・ホィットフィールドに寄せ過ぎ。
「体の芯から温まる、こってり70sソウル、屈指の名作です!」

I Had It All


Try It You'll Like It



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