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音系戯言

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The Wild Card / Ledisi * 2020 BMG

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焦りだしてきた年末最終月。思えばコロナ前まで順風満帆やったのに、4月から始まった投資計画変更に伴う挫折の連続。第3波も押し寄せる中、なかなか辛い日々が続きます。とはいえワクチン認可や株価上昇など、耐え凌いだ後の光明も見えてきました。エエ話が増えてくること祈りながら、充実したR&Bで気持ちを整えます。近年はトラップソウルなど新しい段階へと移った感もあるR&Bも、ジェネイ・アイコやケラーニなど新世代が力作を投入するなか、今年おっさんのハートをエグッたのがレデシーのNewアルバム。生音中心のバンド・サウンドで全編聴かせます。
 中身はオーセンティック極まりない従来型のR&B。ディアンジェロも感じさせる、サザン・ソウルな「Anything for You」で、いきなり横綱相撲です。続いてアン・ピーブルズも彷彿させる激ブルージーな「Next Time」、歌の力でグイグイ引き込む「Same Love」と、スロウ中心にベテランの貫禄です。少しジャジーな装いもまとった「Now or Never」では、グラミーも獲得したジャズ・ピアニストRobert Glasperが参加。90年代後半ネオ・ソウルからの流れも感じますが、ここらはグラスパーの土壌に乗っかります。グラスパーは終盤の「Wake Up」でも参戦で、切れ味の良いラップSa-Rocも迎えアクセントを加えます。一方で、リラックスしたグルーヴ「Stay Gone」も、レデシー嬢はきっちり歌い込みます。また、良質R&Bを量産しレデシーとも長い付き合いのアイヴァン・バリアスが手掛ける「Where I Am」も注目。そして、スラップ・ベースで70年代な雰囲気も醸し出すダンス・ナンバー「WKND」の後に飛び出すのが、猛烈クール・ナンバー「What Kinda Love Is That」。Cory Henryのジャジーなアプローチのピアノも迎え、チョット出の若僧には真似できない音像を叩きつけます。この辺は本作のハイライト間違いなし。後半戦はインタールードを挟み、少しラテンな「In It to Win」、ローリン・ヒルも想起させる「One」と、安定感抜群で進行。スタックス的にオーソドックスなミディアム「Stone」に続いて、最後を飾るのはなぜかニルソン作のカヴァー・ソング「Without You」。マライア・キャリーでもすっかり有名なこの曲、歌いたかったんでしょう。当然ながら、上手いです。
「アナログ盤でも聴いてみたい普遍的力作。やっぱ、外しません!」

Anything For You



What Kinda Love Is That (featuring Cory Henry)


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