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音系戯言

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Goldrush / 矢沢永吉 * 1978 CBS Sony

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またもや関ジャムネタ。何週間か前、矢沢永吉が登場ということで録っておいたのが、観てみるといつもの倍増の面白さ。古希を通過した永ちゃん節が冴えまくってました。そんな永ちゃんが鼻息荒かった20代、とうとう口から光線を吐いたヒット作です。生まれて初めて永ちゃんを認識したのがココに収められた出世作「時間よ止まれ」。キャロルの頃は幼すぎて知らなかったものの、ベストテンを見るようになって、毎週ランクインしてるのに一切出演しなかったのが、この曲での矢沢永吉でした。当時は小学生だったので、地味な曲やなぁとしか思わなかったですが、今振り返るとやはり金字塔的な大傑作曲。キャロルで売れてサディスティック・ミカ・バンドなど洗練されたロック・バンドとも交流し、アレンジにも興味を持ち始めたという永ちゃん。ソロに入ってからも、バラードなんかでは洗練を極めて80年代のAOR時代に花開きますが、本作や次の“Kiss Me Please”あたりも、既に今で言うシティ・ポップ的な垢抜けた曲作りも進めてます。ココが安もんのロックンローラーとは一味も二味も違います。
 本作では作編曲も全て自身で担当。1発目のタイトル曲「ゴールドラッシュ」は、後のKAVACHあたりにも通じるブルージーな味わいです。冒頭からの、この渋さは自信の表れ。ポップな感覚も見せた「昨日を忘れて」、“成り上がり”を出版し武道館や後楽園も制覇した永ちゃんの勢いをそのまま詰め込んだ「鎖を引きちぎれ」、「ラッキー・マン」あたりはキャロル時代からのR&Rなテイストで魅せます。「ボーイ」や「さめた肌」、「今日の雨」では、AORテイストの洗練されたアレンジもアプローチ。そして世紀の名曲「時間よ止まれ」。関ジャムでの本間昭光プロデューサーや、永ちゃん自身も、大絶賛のそのコード進行は、燦然と光り輝くアレンジ。オーギュメントでの半音進行も大好きですが、やはりサビ終わりのメジャー7th。コレが今も新鮮に響き、いろんな人からも愛される所以。カッコ良すぎます。本作で参加の、後のNOBODY相沢行夫&木原敏雄に坂本龍一、高橋幸宏、後藤次利等の名演も光ります。終盤は、本作の隠れた名曲「ガラスの街」、永ちゃん以外がやると演歌寸前のヤバさのスロウ「長い旅」で〆。北島三郎並みの貫禄です。
「長者番付の常連となり、トップに上り詰めた男。余裕綽々です!」

時間よ止まれ


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