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音系戯言

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Free Spirit / Johnny, Louis & Char * 1979 SeeSaw

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いろいろな事で「昭和」を感じることが多かった9月。自分が大人になるまでの時代だった「昭和後期」の70〜80年代。エネルギッシュで混沌とした時代でしたが、素晴らしい曲やプレイヤーが存在していたのも忘れてはいけません。先日、エレカシ宮本浩次が、当時の歌謡曲愛を語る中、小坂明子の傑作「あなた」のカヴァーを披露し、久々にシビれたりもしました。一方で残念だったのが、型破りなベーシストの草分け、マーちゃんことルイズルイス加部氏の訃報。昭和の伝説、ゴールデン・カップス時代から音数豊かに存在感抜群なベース・プレイで活躍し、スリリングなフレージングでベースの魅力も教えてくれた人。クール極まりないJohnny, Louis & Char〜Pink Cloudで、シーケンサーのようなカチッとしたプレイからは対極にある、スリルあるジャム主体の演奏を提示してくれました。ここはルイズルイス加部氏の功績を称える気持ちで、学生時代よく聴いた、この3人組の1stです。
 さて本作。芸能界に嫌気をさしてチャーが、先輩2人を誘って本格的にミュージシャンシップ溢れるバンド活動を始めた時期の日比谷野音ライヴ。実際は大きく演奏はスタジオで差し替えたそうですが、記念碑ともいえる素晴らしいアルバム。結成前夜にはベースさえ手放していたマーちゃんでしたが、冴えまくる天才チャーのムスタング・プレイを煽りまくる、フリーキーなプレイで魅せます。君が代「introduction」から、クリームを進化させたようなナンバー「Wasted」からハードにグルーヴ。メロウでシティ・ポップな「風に吹かれてみませんか」、「Open Your Eyes」、「籠の鳥」とミディアム〜スローでも絶品ナンバーが続きます。ほんと粋で捨て曲ないから、このアルバムずっと人気なんですよねー。再びハード・シャッフル「Natural Vibration」から、ファンキーなカッティングがカッコ良すぎの「You're Like a Doll Baby」と怒涛の展開。これぞバンド・アンサンブルの極意とも言うべき、気持ちよすぎるパフォーマンスです。そしてオーラスは今も評価が高い大人気曲「Shinin' You, Shinin' Day」。ここらの△7チョイスとシンコペ組み合わせは実にお洒落。リズム隊も秀逸で、特にマーちゃんのベースは“どんなライン弾いてんにゃろ?”と耳を釘付けにさせるナイス・プレイで、いつも刺激をいただきました。
「奇しくもマモル・マヌーと同じ月に旅立ったマーちゃん。ナイスなプレイをありがとう!」

Wasted


風に吹かれてみませんか Free Spirit


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