H2O / Daryl Hall & John Oates * 1982 RCA

むちゃくちゃ暑い日本列島。酷暑の中、もう我慢の限界ってことで、20年近く踏ん張ってくれた実家のクーラーも買い替え。始末していく残暑になりそうです。埼玉の熊谷、岐阜の多治見を抜いて、見事に浜松が41.1℃レコード到達の灼熱地獄状態。名古屋や京都も結構な蒸し風呂状態ですが、これでは生産性も低下です。ここはグッタリしながらも適度に手抜きしながら、しっかり体調管理に注意です。
そんなことで汗だくのアルバム、ホール&オーツ。大ヒット“Private Eyes”に続いて出されたヒット作で、徐々にテクノロジーも導入し始めた時期のアルバム。この黄金期を支えたTom "T-Bone" Wolk(b)やG.E. Smith(g)を擁したバンド・メンバーも盤石です。当時のシングル曲だけは記憶にありましたが、超久しぶりに聴いてみました。やはり本作のアイコン曲「Maneater」が際立ってます。スプリームスのモータウン・ヒット“You Can't Hurry Love”のベース・ラインを拝借したというクールなアレンジも奏功し、この曲も大ヒットしてました。そして中学生の時には地味やなぁとしか思わなかった2ndシングル「One One On」は、後になるほどにエエ曲やと感じた曲。シンプルな打ち込みリズムにダリルの正にブルー・アイド・ソウルな歌唱が秀逸。前作の“I Can't Go For That”(←マイケルにも影響を与えた名曲)に続く、ブラコン的傑作。マイク・オールドフィールドのカヴァーという「Family Man」は3枚目のシングルでしたが、個人的には未だにソコソコの印象。他でダリルの作品では、重厚なスロウ「Open All Night」や「Go Solo」あたり聴き応えあります。意外な再発見はホール&オーツの王道ポップを行く「Guessing Games」は、今更ながら凄く良い曲。シングルだとヒットしてたかも。一方、ニューウェーヴ的な軽薄さが頂けない「Crime Pays」や「Delayed Reaction」、ギター・ロックが逆に新鮮な「Art Of Heartbreak」は良くも悪くも80年代的。また、お楽しみのジョン・オーツ作品は「Italian Girls」がキャッチーでなかなか素晴らしいです。安もんのピンク・フロイドみたいな「At Tension」もあります。
「いよいよバテバテとなってきた夏後半。しっかり水分補給を!」
Maneater
One On One
Guessing Games
片山ニク