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音系戯言

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Soul to Soul / 上田正樹 * 2019 Universal

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 じわじわ長びく増税影響に加え祝日も減ったりなんかして、たいして盛り上がらんかったクリスマスで、もう年末。そんなこんなで2010年代も最終局面、笑いはミルク・ボーイ&かまいたちで満足ですが、エエ音楽も聴いとかなしっかり年も越せんわいってことで上田正樹です。新作に合わせたライヴ・ツアーも開催で、今回は名古屋で久々に見てきました。樋沢達彦 (b)やKennyMosley(Dr)を擁したR&Bバンドですが、目玉はギタリストとして参加した盟友・有山じゅんじ。ラグタイム・ユニットでのアコースティック・コラボはよく演ってましたが、R&Bバンドでのメイン・ギタリストで有山が加わるってのがミソです。セミアコのフィンガー・ピッキングで絶妙のソウル&ファンク・ギターを聴かせてくれました。サウスの時もそうでしたが、バンド・ギタリストでもいぶし銀のカッコよさです。上田正樹も「帰るとこは、ココです」と有山と絶妙の掛け合いを見せてくれました。アイク&ティナのカヴァーや、有山のギターで聴く“That's All I Wanna Do”も意外ながら最高でした。もちろん二人が揃った時のお約束“梅田からナンバまで”で有山の歌声も聴け満足です。
 そしてセットリストのメインとなったのが久々のオリジナル・アルバムとなった本作からのナンバー。これがまたバンド・サウンドに拘ったつくりで、実に素晴らしいソウル・アルバムに仕上がってます。有山じゅんじ、正木五朗等のサウスのメンバーも参加で、惜しくも亡くなった藤井裕の参加も1曲あり。山岸潤史や押尾コータローも参加で華を添えます。 ライヴでもオープニングを飾った、正木五郎作詞「心配スナ 安心スナ」からしてサウス風R&Bでニヤけちゃいます。有山のレイドバックさも絶妙で初っ端でガッツポーズがでます。さらにファンクな「Change The World」に「Hey Brother」、イントロで祐ちゃん!とベースを鼓舞するのが嬉しいスタックス風味「R&B 聴こえてくるよ」、スピニング・ホイールな「Name of The Game」などサウス・トゥ・サウスからの信者も喜ぶリアル・ソウルが炸裂。一方でメロウな80年代風ソウル「Don't you worry 'bout tonight」、深みのあるミッド・グルーヴが心地よい「First Base」や「The Light in Your Eyes」と、曲のクオリティも高く、ロウなバンド・サウンドも素晴らしいです。MCで“昔に紅白、断って後悔した”と大ウケだった大ヒット「悲しい色やね」や「わがまま」のアコースティック・リメイクもあり。オーティスを始め、先人の意志をしっかり継承したタイトル・トラック「Soul to Soul」、藤井祐の作品を歌い捧げた「46億ページの一枚の物語」、感動のスロウ「あなたを感じていたい」まで、しっかり手抜き無しで聴かせてくれます。
「荒み感溢れる、このご時世。来年も惑わされずホンマもんをきっちり見極めていきましょう!」



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