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音系戯言

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Abbey Road / The Beatles * 1969 Apple

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 ビートルズの最終章と言われるアビイ・ロード。発売順や最終的なオーバーダブなどの仕上げからすると最終作は“Let It Be”ですが、実質のセッションとしての最後となったのは本作です。子供の時に聴いた印象は、落ち着いた大人向けのアルバム。曲の完成度の高さは理解できますが、脆さを見せた粗い仕上がりの“Let It Be”のほうが好きでした。当時は、初期のフレッシュさから比べると、成熟しすぎと感じちゃったのです。普通はライヴでの手法みたいな、メドレーで聴かす曲があるのも特徴的。今回、50周年で登場の新ミックスを聴くとなんとも丁寧な演奏は新鮮で、曲の良さも再確認です。
 なんと言っても、このアルバムの格をグンと上げているのがジョージの作品であり大傑作「Something」の収録。この美しすぎるスロウは生前のジョンも、本作で一番好きな曲と発言してますが、完全同意。そしてポールの歌いまくるベースラインも凄いことになっていて、この名スロウで危険な賭けに近いスリリングで秀逸なベースラインです。弾きすぎと指摘する話もありますが、個人的にはポールのベスト・プレイとも思えます。以前、東京ドームでのポールのソロ公演でも、この曲を演ってくれて大感動でしたヨ。フォーキーでコーラスも美しい「Here Comes The Sun」もジョージの作曲能力の高さを示した曲。冒頭の「Come Together」も本作の人気曲で、作者ジョンも上手くいった曲の一つと絶賛。ポール&リンゴのシュールなリズム構築が激光りの逸品です。特にリンゴの独創的タム・フレーズは絶品。ビリー・プレストンのオルガンも活躍の「I Want You」はジョンらしいヘヴィー・ブルースを披露。と、思えば「Because」のような三声ハーモニー美曲もあり、要所できっちり存在感を示します。リンゴは自作曲「Octopus's Garden」で楽しい4人での演奏を聴かせてくれます。そしてポール。ジョンも歌いたかったロッカ・バラード「Oh! Darling」での絶叫ヴォーカルも印象的で、自画自賛する後半の“組曲”でも大活躍。ポールの張り切り感が垣間見える組曲はツギハギ感が散漫な印象でもありましたが、評価は高いです。ただ皆がほんまに賛同してたのかは疑問。でもそこは大人な4人。最後の仕事でプロフェッショナルに仕上げてます。技巧派ポールの作りが上手い「You Never Give Me Your Money」から始まり、なんともジョンの魅力溢れる「Sun King」〜「Mean Mr. Mustard」〜「Polythene Pam」の初盤はスリリングな展開でシビれます。ここが本メドレー聴きどころ。「She Came In Through The Bathroom Window」〜「Golden Slumbers」、「Carry That Weight」あたりはポールのウィングスにも繋がる感じです。4人のソロ廻し「The End」から、隠しトラックみたいなスリー・フィンガーの「Her Majesty」でポールが〆ます。
 今回の50thデラックス版では、各々のデモ・トラックやバッド・フィンガーへ提供した「Come And Get It」、シングル曲だった「The Ballad Of John And Yoko」、「Old Brown Shoe」などの別テイクも聴けるのが嬉しいところ。
「1か所に収めるのが困難になってきた溢れる才能。奇跡の4人最終コラボがココに!」

Something



Here Comes The Sun


Comments 2

片山ニク

サムシングはつくづく名曲ですね!
カバーもやたら多いし
ボビーウーマックのライブ盤のカバーが
好きですわ〜
昔 サムシングのコードで曲作った事あります
速攻バレたけど(-_-)

2019-10-03 (Thu) 10:15 | EDIT | REPLY |   

ezee

★片山ニクさん
 いやほんまパクリたくなる、ええ曲ですわ。
ボビーも印象的でしたし、J.B.も演ってましたもん。
 ディオンヌやミュージック・ソウルチャイルドもええ感じで
 カヴァーしてますね〜

2019-10-03 (Thu) 22:49 | EDIT | REPLY |   

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